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サントニン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

サントニン
santonin
寄生虫の代表的なものである回虫を駆除するための駆虫剤の一つ。回虫は全世界に分布するきわめて大きい線虫で,日本では近年ほとんどみられなくなっていたが,自然農法の普及や外国からの輸入野菜の激増などに伴い,再び増加する傾向がみられる。サントニンはキク科セメンシナの花やミブヨモギから得られる成分 (セスキテルベン) の一つで,回虫に直接作用して麻痺状態にして,体外に排出させる。黄視頭痛などの副作用があり,肝機能障害のある人は使用できない (→サントニン中毒 ) 。最近は回虫のほか蟯虫鉤虫などいろいろの寄生虫にきくピランテルなどの広域駆虫剤が広く用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

サントニン(santonin)
回虫蟯虫(ぎょうちゅう)などの駆虫薬の一。シナ花(か)ミブヨモギなどのつぼみから抽出される、無色または白色結晶

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

サントニン
 駆虫の一つ.キク科の植物から抽出して製造する.

出典:朝倉書店
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デジタル大辞泉プラス

サントニン
薬に含まれる成分のひとつ。回虫の駆虫薬に含有。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

サントニン【santonin】
キク科ヨモギ属植物Artemiciaのうちシナヨモギやミブヨモギ,クラムヨモギなどの花のつぼみから分離精製した無色の結晶または粉末。水にはほとんど溶けない。駆虫薬としてカイチュウ駆除に用いられ,カイニン酸との合剤が優秀で製品も多い。カイチュウは31~150時間後に駆除される。サントニンを多量に服用すると感覚異常,頭痛,腹痛などの副作用を起こすことがあるが,感覚異常のなかでも黄視症は最も現れやすく,ときには少量の服用でも現れるが,一過性で短時間で消失する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

サントニン
さんとにん
santonin

駆虫薬。無色の結晶または白色の結晶性粉末で、においはなく、味は初めはないが後にわずかに苦い。回虫、蟯虫(ぎょうちゅう)、鞭虫(べんちゅう)の駆除に用いる。キク科の植物であるシナヨモギ、ミブヨモギ、クラムヨモギの開花直前のつぼみにもっとも多く含まれており、これらの植物の種子状をした小花頭をシナ花(通称セメンシナsemen cina)といい、これから1830年にドイツで結晶として初めて抽出され、メルク社からサントニンの名で発売された。かつて、日本ではセメンまたはセメン円(えん)とよばれた。ミブヨモギは、日本新薬がヨーロッパ産の種子を入手して、京都市の壬生(みぶ)で試作したのでこの名がついた。副作用として黄視症がみられ、頭痛、悪心(おしん)、腹痛などが現れ、肝障害のあるところから、アメリカでは使用していない。成人では1回0.1グラムを夜に服用し、翌朝、朝食前に0.1グラム服用する。極量は1日0.3グラム。粉末、錠剤(20ミリグラム含有)がある。マクリの有効成分であるカイニン酸との合剤のカイニン酸・サントニン散もある。

[幸保文治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

サントニン
〘名〙 (santonin) 古くから使われている回虫駆除の特効薬。化学式 C15H18O3 無色板状晶。天然にはキク科ヨモギ属のシナ花、ミブヨモギなどに存在。ベンゼン抽出エキスからつくる。一過性黄視の副作用が起きることがある。〔日講記聞薬物学(1873)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

サントニン
サントニン
santonin

C15H18O3(246.30).セスキテルペンの一種.キク科Artemisia cinaのつぼみなどに1~4% 含まれているが,わが国ではミブヨモギA.maritimaから単離している.回虫の頭部神経にはたらくけいれん毒で,駆虫薬として用いられる.α-サントニンは,融点171~172 ℃.-173°(エタノール).11位の異性体であるβ-サントニンは,融点216~218 ℃.-137.2°(クロロホルム).LD50 900 mg/kg(マウス,経口).[CAS 481-06-1]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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