●サーチャージ【さーちゃーじ】
留学用語集
サーチャージ
日本大百科全書(ニッポニカ)
サーチャージ
さーちゃーじ
surcharge
通常のものの価格やサービス料金とは別建てで、原燃料価格の上昇などを理由に追加価格・料金を上乗せする制度。燃料費負担の大きな航空運賃などで導入されており、海外旅行商品にはパック料金とは別に燃料特別付加運賃(燃油サーチャージ、燃料サーチャージ)が加算されている。原材料が値上がりすると、商品価格が上がる場合があるが、値上げ幅はかならずしも明確に情報公開されない。サーチャージは本体の価格・料金とは峻別(しゅんべつ)し、原燃料の変動分のみが上乗せされる特徴がある。
1990年代末ごろから始まった原油価格の上昇で、アメリカなど世界各国の航空会社が航空運賃にサーチャージを導入。日本では貨物については2001年(平成13)、旅客については2005年から採用した。原油価格が高騰する局面では、海外旅行客を大幅に減少させる一因となった。航空運賃だけでなく、トラック、フェリーなどの運賃のほか、燃料コストのかさむハウス栽培の野菜や温水プールの料金など、幅広いものやサービスでサーチャージを採用する動きが広がったが、その採否の動向は業界の構造によって違いが出ている。
[矢野 武・戸崎 肇]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
サーチャージ(surcharge)
2 ⇒燃油サーチャージ
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「サーチャージ」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●サーチャージの関連情報