●シェーラー
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
シェーラー
Scheler, Max
[没]1928.5.19. フランクフルトアムマイン
ドイツの哲学者,社会哲学者。ハイデルベルク,ベルリン,イェナの各大学に学んだ。イェナではオイケンの指導を受け,ミュンヘンでは F.ブレンターノとフッサール門下の学者らと会い,現象学の影響を強く受けた。 1910年講壇を去り,17年ジュネーブ,18年ハーグでドイツ外務省の仕事にたずさわった。 19年ケルン大学哲学・社会学教授,28年フランクフルト大学教授となったが,同年,没した。現象学的方法を哲学,倫理学,社会学,心理学,宗教学の諸分野に適用し,大きな影響を与えた。倫理学的には,カント倫理学の形式主義に対して,価値の程度差を認める実質的価値倫理学を主張し,N.ハルトマンに受継がれた。社会学的には,マルクス主義の方法と術語を巧みに換骨奪胎しながら,カトリックの立場から観念論的ないし人間学的に上部構造と下部構造との相互関係を考察した。主著『倫理学における形式主義と実質的価値倫理学』 Der Formalismus in der Ethik und die materiale Wertethik (1913~16) ,『人間における永遠なもの』 Vom Ewigen im Menschen (21) ,『宇宙における人間の位置』 Die Stellung des Menschen in Kosmos (28) ,『哲学的世界観』 Philosophische Weltanschauung (29) 。
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シェーラー
Scherer, Wilhelm
[没]1886.8.6. ベルリン
ドイツの言語学者,文学史家。ウィーン,ストラスブール,ベルリンの各大学教授。言語や文芸の研究に実証主義的方法を確立しようとし,大きな影響を与えた。『ドイツ語史の試み』 Zur Geschichte der deutschen Sprache (1868) などの著書がある。
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デジタル大辞泉
シェーラー(Max Scheler)
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世界大百科事典 第2版
シェーラー【Max Scheler】
ドイツの哲学者,社会学者。ミュンヘンで,ドイツ人の父とユダヤ人の母との間に生まれ,イェーナ大学の人格主義的観念論の哲学者R.オイケンについて学位を取得し,同大学の私講師から教歴をはじめた。1901年以降ゲッティンゲン大学のフッサールと相識り,現象学への傾斜を深めた。07年にはイェーナ大学からミュンヘン大学の講師にかわり,10年には教職を退いたが,これは最初の妻の起こしたスキャンダルのためであったという。
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367日誕生日大事典
シェーラー
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精選版 日本国語大辞典
シェーラー
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