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シオカラトンボ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シオカラトンボ
Orthetrum albistylum
トンボ目トンボ科。体長 48mm内外。最も普通にみられるトンボで,雌をムギワラトンボ,雄が成熟して腹背に白粉を帯びたものをシオカラトンボというが,雌にもまれに白粉をもつ個体がある。体色は,雌および未熟の雄は黄褐色地に黒色斑をもつが,雄は成熟すると黒化し,腹背に白粉を生じる。翅は透明。4~10月に平地,低山地に多くみられる。日本全土,台湾,ユーラシア大陸に広く分布し,日本を含むアジア東部に産するものを亜種 O. a. speciosumという。近縁のシオヤトンボ O. japonicumは本種に似るが小型で,腹長 27mm内外。北海道,本州,四国,九州に産し,4~6月に平地の水田近くに多くみられる。オオシオカラトンボ O. triangulareは大型で腹長 34~36mm,翅の基部に黒色部分があることから本種と区別できる。雄は成熟すると黒化し,全体が青灰色粉におおわれる。日本全土に産し,東南アジアに広く分布するが,日本と中国中部および北部に産するものを亜種 O. t. melaniaという。 (→トンボ類 )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

シオカラトンボ
しおからとんぼ / 塩辛蜻蛉
[学]Orthetrum albistylum speciosum
昆虫綱トンボ目トンボ科に属する昆虫。日本の平地産のもっとも普通なトンボで、北海道から南西諸島の南端まで広く分布する。中国、台湾にも分布するが、それより南方地域やシベリアには産せず、西方では中央アジアより南ヨーロッパにかけて、より小形の原亜種が知られる。雌を体色からムギワラトンボと称するが、雄の未熟個体も麦藁(むぎわら)色で、成熟によって黒化し白粉を生ずるものである。
 幼虫は浅い水たまりに育ち、肢(あし)が短く、体表に剛毛を生じている。成熟した雄のトンボは水辺にきて一定の位置に静止し、一定の範囲の水面に縄張り(テリトリー)と考えられる空間を設定し、そこに飛来する雌と交尾し、雌の産卵行動を守る。7日間も同一の縄張りを守った例も観察されている。寿命は長くても30日くらいまでと考えられている。成虫は4月ごろから9月ごろまで出現している。1年1世代と思われるが、暖地では2世代にわたることもある。同属の種類は世界で50種くらい知られ、とくにアフリカに多い。南北アメリカにはこの属のものは産しない。日本では同属のトンボにはシオヤトンボ、オオシオカラトンボ、ミヤジマトンボ、ハラボソトンボ、ホソミシオカラトンボ、コフキショウジョウトンボなどがあり、オオシオカラトンボは夏季に現れ、日本、中国からヒマラヤ地方まで分布する。最後の3種は南西諸島産の南方種である。[朝比奈正二郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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