●シバ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
シバ
Śiva
ヒンドゥー教で最も重要な神格の一つ。サンスクリット語で「縁起のよい者」の意。『リグ・ベーダ』に単数,ときに複数で現れるルドラ神が民間信仰と混合し,ヒンドゥー教の最高神に発展したものとみられ,その発展の萌芽はブラーフマナ文献中にすでに現れている。神話においてシバはヒマラヤ山中に住んで苦行している。その姿は額に第三の眼をもち,首にヘビを巻きつけ,また毒を飲んだため首が青黒く,頭上に三日月と天から降下したガンジス川を戴く。また槍,弓,三叉の鉾,斧を武器とし,白い雄牛に乗る。温和な面と狂暴な面とを示す多くの呼称をもち,たとえばシバはその温和な面を示し,ハラ(「壊滅者」の意)はその恐ろしい面を示す。シバの神妃はウマーまたはパールバティー,ドゥルガーなどと呼ばれ,本来は山岳地帯の先住民の間に信仰された女神であったと考えられている。シバは仏教に取り入れられ大自在天となる。
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シバ
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世界大百科事典 第2版
シバ【Śiva】
ビシュヌやブラフマー(梵天)と並ぶヒンドゥー教の主神。《リグ・ベーダ》のルドラと同一視され,ハラHara,シャンカラŚaṃkara,マハーデーバMahādeva(大天),マヘーシュバラMaheśvara(大自在天)などの別名を有する。彼はまた世界を救うために,太古の〈乳海攪拌〉の際に世界を帰滅させようとする猛毒を飲み,青黒い頸をしているので,ニーラカンタNīlakaṇṭha(青頸(しようきよう))と呼ばれる。
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