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シミ【しみ】

知恵蔵

シミ
シミには、女性の頬部などに左右対称にできる淡褐色色素斑である肝斑(かんはん)や、男女を問わず加齢と共に発生頻度が増える不定形の老人性色素斑などがある。前者は女性ホルモン変調、後者は紫外線が主な原因と考えられている。ソバカスは、主に目の周りから鼻筋の高い部分、頬にかけてできる粟粒大から米粒大ほどの褐色雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれる色素斑。遺伝的要素が原因。シミやソバカスは紫外線によって悪化する。防止する最大のポイントは、メラノサイト(色素細胞)の中にある酵素チロシナーゼの活性を阻害すること。また紫外線による過剰なメラニンの生成には、炎症や色素沈着に関連する情報伝達物質の過剰産生が関与。シミ、ソバカスを防止する薬剤として、トラネキサム酸アルブチン、ビタミンC誘導体などがある。
(三浦志郎 資生堂ビューティーソリューション開発センター所長 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

日本大百科全書(ニッポニカ)

シミ
しみ / 衣魚
紙魚
silverfish

昆虫綱シミ目シミ科Lepismatidaeの昆虫の総称、また一般的にヤマトシミなど室内にすむ種をさすことも多い。無翅(むし)昆虫類の一つで、成虫も原始的な幼虫形の体形のため、いわゆる有翅昆虫類の一般体形とはかなり異なる虫である。体長は8~11ミリメートル。体形は平たく細長、胸部はやや幅広く、その外方は丸みを帯びている。頭部には1対の鞭(むち)状の触角があり、複眼はあるが単眼は退化している。口は外口的で直翅目の口と似ているが、大あごは2節で甲殻類のそれに似ている。3対の脚(あし)はいずれも歩行肢(ほこうし)。尾端には中央の1本と左右1対の計3本のほとんど等長の尾毛があり、これがこの類の大きな特徴となっている。臀板(でんばん)が突き出していることもある。いずれも体全体銀灰色の鱗片(りんぺん)で覆われているので、いぶし銀のような輝きをもっている。行動は比較的敏捷(びんしょう)であるが、その生態は種によって異なっている。

 ヤマトシミCtenolepisma villosaは、古来「衣魚」とか「紙魚」と書かれた虫のことで、古文書、古い和紙、書籍類をかじり、衣類をも食害する室内害虫である。また、この種は貯蔵穀倉に発生することもある。日本全土、中国、インドなどに分布する。マダラシミThermobia domesticaは全世界の熱帯に分布する。全体が白く、灰褐色の鱗(うろこ)が混ざり、単色でないのでこの名があるが、ヨーロッパやアメリカでは台所や調理場の害虫として嫌われる。セイヨウシミLepisma saccharinaは、近年東京や札幌などの大都市で発見されているが、野外の樹皮下で得られることもある。このほか生態の変わっているものにセトシミHeterolepisma disparやクボタアリシミAtelura kubotaiがある。前者は和歌山県瀬戸の海岸のスレート粘板岩間にすみ、後者は八丈島から最初得られ、アリの巣中にアリと共生する種である。

[山崎柄根]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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