●シュタージ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
シュタージ
旧東ドイツの政治警察で,正式名称は国家保安省。人権抑圧の象徴として,国民に最も嫌われ恐れられた機関。 1989年末時点で,正式職員は約 10万人,非公然職員 10万 900人のほか身分不詳の職員による特別部門もあった。ナチスの保安警察の倍以上の規模であり,ドイツ史上最も密度の高い監視網を築いた。 50年にソ連にならって創設され,ホーネッカー体制のもとで大幅に拡大していった。数多くの情報提供者から収集した個人データ 600万件を保管していたため,その公開は統一後のドイツ社会に大きな波紋を巻き起した。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
シュタージ(〈ドイツ〉Stasi)
旧東ドイツの秘密警察であった国家保安省の通称。1990年、東西ドイツの統一によって解体された。本部であった建物が、現在、シュタージ博物館として公開されている。MfS(Ministeriums für Staatssicherheit).
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「シュタージ」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●シュタージの関連情報