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シラン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シラン
silane
(1) 水素化ケイ素総称炭素をケイ素に置き換えた形の有機ケイ素化合物のこと。一般式 SinH2n+2 である。ケイ化マグネシウムに酸を作用させてつくる。 (2) 単にモノシラン SiH4 をさすこともある。無色の悪臭をもつ気体。沸点-112℃。爆発性があり危険,温めるか減圧すると発火する。塩素と激しく反応する。高純度アモルファスシリコン製造に用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

シラン(silane)
珪素(けいそ)水素化物の総称。一般式SinH2n+2で表され、モノシランジシラン・トリシラン・テトラシランなどがある。ふつうはモノシランをさし、悪臭をもつ無色気体で有毒、空気中で自然発火する。半導体用の高純度珪素の製造原料。珪化水素水素化珪素シランガス

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

シラン【silane】
SinH2n+2の組成をもつ水素化ケイ素silicon hydrideの総称。狭義にはモノシランSiH4を指す。水素化ケイ素はケイ化マグネシウムMg2Siあるいは亜鉛やリチウムのケイ化物に酸を作用させると得られ,モノシラン,ジシランSi2H6,トリシランSi3H8,テトラシランSi4H10などが得られる。ペンタシランSi5H12,ヘキサシランSi6H14生成も知られているが,まだ離されていない。

出典:株式会社平凡社
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シラン【Diego Silang】
1730‐63
スペインのフィリピン支配に抗した民族的英雄。フィリピンの主都マニラは,ヨーロッパで起きた七年戦争の余波で,1762年10月から64年5月までイギリスに占領された。長年スペイン支配に苦しんできたフィリピン人は,この事件を契機に各地でスペイン支配を打破する反乱を起こした。その中で最大のものは,ルソン島中西部パンガシナン地方での反乱(1762‐64)とルソン島北西部イロコス地方での蜂起で,シランは後者の反乱の指導者であった。

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化学辞典 第2版

シラン
シラン
silane

狭義では,SiH4のことをいう.ケイ素数2以上のものと区別するにはモノシランともいう.飽和炭化水素に相当するSinH2n+2全体をさすこともある.n = 2~4のものは単離されているが,それよりnの大きいものの存在も知られている.ただし,炭化水素よりずっと不安定である.また,これらのHをアルキル基,アリール基などに置換したオルガノシランも,シランということがある.【】SiH4(32.12).二酸化ケイ素水素化アルミニウムリチウムLiAlH4を加え,150~170 ℃ に加熱するか,四塩化ケイ素SiCl4をLiAlH4で還元すると得られる.大規模には,SiO2にアルミナAl2O3を加え,高温・高圧化で水素還元してつくる.不快臭のある気体.密度0.68 g cm-3(-185 ℃,液体).融点-185 ℃,沸点-112 ℃.室温では安定である.300 ℃ 付近から分解がはじまる.分解は光で促進される.400 ℃ で完全にSiと H2 に分解する.空気中で高温では発火する.Cl2 とまぜると爆発的に反応してSiCl4を生じる.水で徐々に加水分解する.アルコール類,エーテル,CHCl3などに不溶.還元性があり,CuSO4をCu2Siに,AgNO3をAgに還元する.高純度のケイ素製造の原料となる.[CAS 7803-62-5]【】SinH2n+2(n ≧ 2).ケイ化マグネシウムMg2Siなどの金属ケイ化物に塩酸を作用させると生じるシラン混合物を分留して,各nの化合物を得る.なお,n ≧ 2のもの(ジシランSi2H6)は,SiH4 と H2との混合気体の光化学反応でも生じる.n = 3:トリシランSi3H8.密度0.73 g cm-3.融点-117 ℃,沸点53 ℃.n = 4:テトラシランSi4O10.密度0.79 g cm-3.融点-84 ℃,沸点107 ℃.いずれも,CS2,ベンゼンなどに可溶.モノシランやジシランより不安定で,空気中で酸化され,爆発することもある.ハロゲン気体や,CCl4などの含ハロゲン溶媒ともはげしく反応してSiCl4になる.【】シランのHをアルキル基またはアリール基で置換したオルガノシランは,【】,【】の水素化物よりずっと安定である.R4Siは,SiCl4にグリニャール試薬(RMgX),LiRなどを反応させると得られる.テトラメチルシラン(TMS)(CH3)4SiはNMRの基準に用いられる.ポリ(オルガノシラン)はSi-Si間が光で切断されるので,電子部品や光機能材としても注目されている.


は,400 ℃ 近くでポリカルボシラン


にかわる.これを1000 ℃ 近くに加熱すると,炭化ケイ素になる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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