●シラー
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
シラー
Schiller, Ferdinand Canning Scott
[没]1937.8.6. ロサンゼルス
イギリスの哲学者。オックスフォード大学に学び,1893~97年コーネル大学講師,97~1926年オックスフォード大学研究員,30年南カリフォルニア大学教授。 W.ジェームズの影響を受け,イギリスのヘーゲル的観念論者 (ブラッドリー) に反対して,プラグマティズムの立場に立つ。イギリスにおけるプラグマティズムの先駆者とみなされるが,彼自身は自己の立場を humanism,あるいは voluntarism,あるいは personalism (→人格主義 ) とも呼んだ。主著『要請としての公理』 Axioms as Postulates (1902) ,『論文集-ヒューマニズム』 Humanism; Philosophical Essays (03) ,『ヒューマニズム研究』 Studies in Humanism (07) 。
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シラー
Schiller, Johann Christoph Friedrich
[没]1805.5.9. ワイマール
ドイツの劇作家,詩人。軍医の子として生れ,君主の命により軍人学校で法律や医学を学んだが,「シュトゥルム・ウント・ドラング」の吹荒れるなかで戯曲『群盗』 Die Räuber (1781) を執筆,マンハイムでの初演 (82) の成功を機に,劇作家としてはなばなしい出発をとげた。以後各地を転々としつつ戯曲,思想詩,歴史評論などを次々に発表し文名を高めた。 1789年からイェナ大学で歴史を講じ,99年末からはワイマールに居住。 94年から没年まで続いたゲーテとの交友はドイツ古典主義となって結実した。シラーはゲーテとは対照的な資質をもち,人類の理想への情熱に燃えて短い生涯を激しく生抜いた。おもな戯曲に『たくらみと恋』 Kabale und Liebe (84) ,『ドン・カルロス』 Don Carlos (87) ,3部作『ワレンシュタイン』 Wallenstein (98~99) ,『マリア・スチュアルト』 Maria Stuart (1800) ,『オルレアンの乙女』 Die Jungfrau von Orleans (01) ,『ウィルヘルム・テル』 Wilhelm Tell (04) など。
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シラー
Schiller, Karl
[没]1994.12.26. ハンブルク
西ドイツの政治家。キール大学,ハンブルク大学教授を経て,1961~65年西ベルリン経済評議会理事,65~72年社会民主党の連邦議会議員,66~69年 K.キージンガー内閣の経済相,69~71年 W.ブラント内閣の経済・蔵相として活躍。西ドイツきっての経済,金融の専門家で,ヨーロッパ共同体 ECでも通貨同盟の発足に献身した。 72年ブラント首相とマルク切上げ問題で対立,経済相を辞任,同時に連邦議会議員も辞職した。『社会主義と競争』 Sozialismus und Wettbewerb (1955) など著書多数。
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シラー
Schirra, Walter Marty, Jr.
[没]2007.5.3. カリフォルニア,ラホヤ
アメリカ合衆国の宇宙飛行士。 1959年マーキュリー計画のために選ばれた宇宙飛行士7人のなかの一人。海軍兵学校卒業後,朝鮮戦争に従軍。テストパイロットを経て宇宙飛行計画に参加。 1962年 10月3日マーキュリー衛星船シグマ7号で地球を6周した。ジェミニ計画では 1965年 12月トマス・スタッフォードとジェミニ6号に船長として搭乗,ジェミニ7号と初のランデブーに成功。アポロ計画では 1968年 10月ドン・エーゼルと R.ウォルター・カニンガムとともにアポロ7号の搭乗員となり,アポロ計画の初めての有人飛行を行なった。マーキュリー計画,ジェミニ計画,アポロ計画すべての宇宙船に搭乗した唯一の宇宙飛行士で,2000年に海軍航空隊名誉の殿堂入りを果たした。
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シラー
Scilla; squill; wild hyacinth
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シラー
Shiller, Robert J.
アメリカ合衆国の経済学者。フルネーム Robert James Shiller。1967年ミシガン大学で経済学の学士号を取得したのち,マサチューセッツ工科大学で 1968年修士号,1972年博士号を取得。1972~74年ミネソタ大学で経済学の准教授を務めたのち,1982年エール大学の経済学教授に就任した。株価の変動は株による収益や配当を反映するという効率的市場仮説に対し,実証分析によって,そうした変動が予測よりはるかに不安定であることを示した。また,株価の変動は配当流列で説明できないほど大きく,一見非合理的な逸脱にも,将来の株価変動の予測に使えるパターンが読み取れると考えた。シラーとカール・E.ケースらが開発したアプローチに基づくケース・シラー住宅価格指標は,アメリカの住宅価格動向の追跡に使われた。2013年,「資産価格の実証分析」への貢献により,ユージン・F.ファーマ,ラース・ピーター・ハンセンとともにノーベル経済学賞を受賞した。3人の研究と分析の成果は,株式や債券,不動産などの金融資産の価格と,それらの価格を動かす要因を研究する新たな手法を見出すことにつながった。著書に,『投機バブル 根拠なき熱狂』Irrational Exuberance(2000),『それでも金融はすばらしい』Finance and the Good Society(2012)など。
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デジタル大辞泉
シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller)
出典:小学館
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岩石学辞典
シラー
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デジタル大辞泉プラス
シラー
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世界大百科事典 第2版
シラー【squill】
出典:株式会社平凡社
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シラー【Ferdinand Canning Scott Schiller】
イギリスの哲学者,プラグマティスト。ラグビー校,オックスフォード大学(ベイリオル・カレッジ)で学び,コーネル大学,オックスフォード大学(コーパス・クリスティ・カレッジ),南カリフォルニア大学などで教えた。1921年にアリストテレス協会の会長をつとめ,26年にはブリティッシュ・アカデミーの会員に選ばれている。シラーは当時イギリスの哲学界を支配していたドイツ観念論の影響を受けながらもヘーゲル学派の一元論的絶対主義には強く反対して,独自の〈人格的観念論〉を唱えた。
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シラー【Johann Christoph Friedrich Schiller】
ドイツ古典主義文学の代表的作家。敬虔な軍人の家に生まれ,ビュルテンベルク公の命により士官学校で法律,後に医学を学ぶ。軍医任官後文学活動を禁じられ,1782年公国を亡命。83年マンハイム劇場脚本家。85年ケルナーChristian Gottfried Körnerの招きでライプチヒへ。87年ワイマールでC.M.ウィーラント,ヘルダーを知る。88年イェーナ大学歴史学教授,K.W.vonフンボルトと交わる。
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飲み物がわかる辞典
シラー【syrah(フランス)】
フランス南東部のローヌ地方原産の赤ワイン用のぶどうの品種。オーストラリアでも栽培が盛んで、「シラーズ(Shiraz)」と呼ばれている。
出典:講談社
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367日誕生日大事典
シラー
西ドイツの政治家
1994年没
出典:日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」
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シラー
イギリスの哲学者
1937年没
出典:日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」
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精選版 日本国語大辞典
シラー
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旺文社世界史事典 三訂版
シラー
Johann Christoph Friedrich von Shiller
「疾風怒濤(シュトゥルム−ウント−ドランク)」時代のドイツの詩人・劇作家
古典主義の立場にたちながらも,ロマン主義の色彩が強く,反抗と自由の精神をうたいあげた。『群盗』『たくらみと恋』『ワレンシュタイン』『オルレアンの少女』『ヴィルヘルム=テル』などのほか,歴史・美学についての著作もあり,『三十年戦争史』『美的教育に関する書簡』などを著した。ゲーテと親しく,ともにドイツ文壇の巨匠。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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