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ジギタリス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ジギタリス
Digitalis purpurea; foxglove
ゴマノハグサ科の多年草で,ヨーロッパ南部原産。別名キツネノテブクロ。各地で観賞用または薬用として栽植されている。葉は厚く大きな根生葉で表面はちぢれ,裏面は白い毛でおおわれている。夏に,高さ 50cm~80cmの花を出し,漏斗状の大きな花を多数穂状につける。花は紅紫色で内面に濃色の斑紋がある。本種およびケジギタリス D. lanataの葉を乾燥させたものを生薬としてのジギタリスといい,強い強心作用を有する。 1542年 L.フックスによって初めて詳細に記載され,1785年イギリスの医師 W.ウィザリングによって広く医学界に知られるにいたった。ジギタリスにはジギトキシン,ギトキシンなどの強心配糖体が含有されている。心筋に直接作用してその収縮力を強め,刺激伝導系における伝導を遅らせて不応期を延長し,拍動数を減少させ,心室筋の自動性を亢進させるなどの作用をするため,うっ血性心不全に対して顕著な効果が認められる。利尿作用は,主として心筋に対する作用により2次的に起されたものと解されている。副作用としては,消化管に対するもののほか,過量により重篤な心臓障害を起すことがある。現在では生薬としてはほとんど用いられず,ジギタリス薬中に含まれる配糖体を合成したジギトキシン,ジゴキシンなどの製剤の形で使用されるのが普通である。なお,ジギタリス・ルテア D.luteaとの交雑などにより,多くの園芸品種がある。秋に種をまいて育てる。水はけと日当りのよい環境に適する。じょうぶで育てやすく,こぼれ種からもよく繁殖する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ジギタリス(〈ラテン〉Digitalis)
ゴマノハグサ科の多年草。高さ約1メートル。葉は長楕円形。夏、茎の頂に長い穂を出し、下から順に紅紫色の釣鐘状の花を開く。有毒。葉を強心薬として用いる。ヨーロッパの原産で、観賞用に栽培もされる。狐(きつね)の手袋。 夏》

出典:小学館
監修:松村明
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栄養・生化学辞典

ジギタリス
 強心作用をもつ配糖体.ジギトキシン,ジゴキシン,ラナトレドC,ウワバインなど.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ジギタリス【Digitalis purpurea L.】
ヨーロッパ原産で,観賞または薬用のため栽培されるゴマノハグサ科の多年草(イラスト)。一名キツネノテブクロ(狐手袋)。夏,茎の先にできる花穂に,大きな袋状の紅紫色で濃い斑点のある花をつける。茎は根ぎわで分枝して株となり,直立して高さ1mほどになる。茎,葉全体が柔らかな毛で覆われる。葉は卵状長楕円形,長さ10~30cm,幅3~8cm,下部は細くなってとなり,ににぶい鋸歯がある。総状花序に多数の花が横向きに開く。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ジギタリス【Digitalis】
ゴマノハグサ科の大形多年草。ヨーロッパ原産。薬用・観賞用に栽培する。高さ約1メートル。葉は狭卵形。夏、茎頂に長い総状花序を立て、淡紅紫色の鐘状花を下から多数つける。葉は強心成分を含み有毒。キツネノテブクロ。 [季] 夏。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ジギタリス
じぎたりす
[学]Digitalis purpurea L.
ゴマノハグサ科の耐寒性二年草または多年草。属名はラテン語で指袋を意味し、花冠の形状に由来する。英名fox gloveを和名ではキツネノテブクロという。ヨーロッパ原産で、約25種を含み、草丈0.9~1メートルとなり、葉の表面は縮緬(ちりめん)状のしわのある卵状披針(ひしん)形で、根出葉は大形で長い柄があり、花穂の下につく葉は短柄で小形。茎、葉ともに白い綿毛があるものが多い。6~8月、約6センチメートルの広鐘状の花を斜め下方に向かって開き、総状花序をつくる。花色は白、桃、紅、桃紫色などで、内側に斑点(はんてん)がある。神話にも多く登場し、ジュノーはこの花を摘み取りマースを妊娠したとあり、古代はジギタリスに触ると受胎するといわれた。排水のよい酸性土壌でよく育ち、半日陰地でもよく育つ。4~6月に播種(はしゅ)し、1回移植して、10~11月に定植すると翌年開花する。[籾山秀之]

薬用

葉を60℃以下で乾燥したあと、葉柄と主脈を除いて葉身だけを細切したものを薬として使用する。強心配糖体、サポニン等を含むため、心臓の筋肉性機能不全の治療に強心剤として用いるが、十分な治療量と中毒量とが接近しているために、現在では力価を調節した検定品しか使用できない。ケジギタリスD. lanata Ehrh.の葉はジギタリスに比べて奏効が速く、蓄積作用も少ないといわれ、ジギタリスと同様に用いられる。[長沢元夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ジギタリス
〘名〙 (digitalis) ゴマノハグサ科の二年草または多年草。ヨーロッパ原産で、観賞用または薬用に栽培する。高さ約一メートル。全体、白い綿毛でおおわれる。葉は茎の下部のものは柄をもち、長さ一五~二五センチメートルの卵状長楕円形で縁に鈍い鋸歯(きょし)があり、葉面にはちりめん状のしわがある。夏、茎頂に紅紫色で長さ三~六センチメートルの長鐘形の唇形花が多数つく。有毒植物。葉の粉末から強心剤などを精製。きつねのてぶくろ。《季・夏》 〔生物学語彙(1884)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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