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ジャスモン酸【じゃすもんさん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ジャスモン酸
じゃすもんさん
jasmonic acid
植物ホルモンの一種。1962年ジャスモン酸のメチルエステルであるジャスモン酸メチルがジャスミンの花の主要香気成分として発見された。ジャスモン酸自体は、1971年に植物病原菌の培養液から単離され、植物への成長阻害効果が示された。その後、葉、種子などからも単離された。ジャスモン酸やジャスモン酸メチルおよび類縁物質は広く植物界に存在する。1980年代に入ってから、ジャスモン酸の研究は盛んとなり、葉の老化や離脱(落葉)の促進のほか、葯(やく)(雄しべの主要部)の形成への関与も明らかになった。また、植物が受ける傷害、病害、紫外線傷害などのストレスに対するストレス応答因子としての役割をもつことがわかった。植物が傷害を受けるとさまざまな遺伝子が発現されるが、傷害により一過的にジャスモン酸が増加し、情報伝達因子として働く。
 類縁のチュベロン酸はジャガイモの塊茎形成を誘導する物質として知られている。
 ジャスモン酸は脂肪酸の一種であるリノレン酸から合成され、動物のホルモンであるプロスタグランジン類と同様の構造をもつ炭素数12の5員環ケトン化合物である。[勝見允行]
『小柴共一・神谷勇治編『新しい植物ホルモンの科学』(2002・講談社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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