●ジン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ジン
Jinn
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ジン
gin
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デジタル大辞泉
ジン(gin)
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ジン(zine)
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とっさの日本語便利帳
ジン
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栄養・生化学辞典
ジン
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デジタル大辞泉プラス
ジン
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世界大百科事典 第2版
ジン【jinn】
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Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
ジン【gin】
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飲み物がわかる辞典
ジン【gin】
ライ麦、とうもろこし、大麦麦芽などを原料としたアルコールにジュニパーベリー(西洋ねずの実)の香りをつけた無色透明の蒸留酒。カクテルにも用いる。アルコール度数は37~48度程度。17世紀中頃、オランダのライデン大学のシルビウス教授が薬用に考案したとされ、オランダの国民酒ともいえるほど一般的な酒となった。1689年にウィリアム3世がオランダから迎えられてイングランド国王となったのを契機にイギリスにも普及した。オランダ産のものを「ジュネバ」、イギリスで発展した製法の辛口のものを「ドライジン」「ロンドンジン」などといって区別するが、一般的に「ジン」というと後者をいうことが多い。
出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ジン
じん
gin
ネズ(杜松)の実(ジュニパー・ベリーjuniper berry)の香りをもった蒸留酒。オランダで最初につくられたスピリッツであり、ジンの語源もオランダ語のジュニーバjeneverからきている。
[原 昌道]
歴史
17世紀の中ごろ、オランダのライデン大学のシルビウス教授が熱病の治療薬をつくる目的で、利尿剤として知られたネズの実をアルコールで浸漬(しんし)し、精油をとり、これを蒸留した。この酒は薬効があるのでgenièvreまたはgenièvreと名づけられ、ライデン市内の薬局で売り出された。その後特有の芳香が人々の間に知られ、薬より酒としてオランダ全土に広がり、名前もGeneva, Geneverとなった。さらにイギリスではginとなった。その後イギリスで発達したのは、17世紀末にオランダから迎えられてイギリスの王となったウィリアム3世が、ジンをイギリス国内に普及させるため、フランスから輸入されているワイン、ブランデーに重い関税を課す政策をとり、急速にイギリス国内に広めたことによる。以後、連続蒸留機の導入により、ロンドンを中心に、くせのないすっきりした現在のロンドンジンの基がつくられた。現在ではアメリカでも大量につくられ、日本、そのほかの国でも生産されている。
[原 昌道]
作り方
原料はおもにライムギとトウモロコシで、蒸煮(じょうしゃ)後、麦芽を加えて糖化し、その発酵液を蒸留する。留液を50~60%程度に水で薄め、これにネズの実などの香料植物を刻んで加えるか、蒸留釜(がま)の上部に設けられた室(ジンヘッド)の棚に香料植物を置き、この室にアルコール蒸気が通過するようにして蒸留する。このため留液はネズ特有の香気をもったものになる。そのほか、香料植物の精油を留液に加える方法もある。またジンエッセンスなどをアルコールに加えて製品化することも行われ、安価なジンにはこのような製法のジンが多い。ジンの成分は一般にアルコール分37.5~47.5%、エキス分0.3%以下である。
[原 昌道]
種類
(1)オランダジン 原料にトウモロコシやライムギを使い、麦芽で糖化後、発酵させる。これを単式蒸留機で蒸留を繰り返し(普通は3回)、精留する。この留液には、穀粒からくる特有の香味が残っている。留液は通常アルコール分が50%になるように水を加えて薄め、これとネズの実などの香料といっしょに蒸留して製造する。オランダジンは、発酵したもろみの蒸留に単式蒸留機を使っているため、原料の香りが残っており、これにネズの実の香りが加わって複雑な香りを構成するから、ロンドンジンよりも香りが強く、味は重い。なおオランダジンの一種にシュナップスがある。これは、本来はポテトスピリッツにネズの実をつけて蒸留、抽出したエキスを用いてつくられた酒である。シュナップスはドイツ語で「グラス1杯の蒸留酒」を意味し、アルコールの強いジンのことをいうが、最近はジン類似の下級のスピリッツをさす。
(2)ロンドンジン 連続蒸留機で蒸留し、不純物をほとんど含まない無臭のアルコールをつくる。この点がオランダジンと異なる。次に留液を60%程度に薄め、ネズの実などの香料植物を詰めたジンヘッドをもつ蒸留釜に入れて蒸留する。初留と後留を除き、中留部の香りのよい部分を採取して製品とする。ロンドンジンはオランダジンに比べて香気が軽く、風味は爽快(そうかい)である。
(3)オールドトムジン ロンドンジンに1~2%の砂糖を加え、わずかに甘味をつけたものである。甘味をつけたものにはこのほか、ドライジンとオールドトムジンの中間ぐらいの味のプリマスジン、オレンジの香りのついたオレンジジン、レモンの香りのついたレモンジンなどがある。なおエキス分が2%以上になるとリキュールになる。
(4)アメリカジン アメリカの法律によれば、ジンの製造には留液のアルコール分が95%以上のニュートラルスピリッツを用いなければならない。それゆえ無色・無臭のアルコールがジン製造に使用される。したがって香味はロンドンジンよりもさらに軽い。
(5)シュタインヘーガー ドイツのウェストファーレン地方のシュタインハーゲンでつくられる。ネズの実は20%程度の糖分を含むので、これを発酵させて蒸留し、ほかのアルコールに加えて再蒸留し、中留分を製品とする。比較的香りの温和なタイプである。
(6)ドライジン 甘くないジン。本来は、オールドトムジンに対抗して、甘くないロンドンジンをドライジンといっていたが、一般には、オランダジンやアメリカジンなどのなかの甘くないジンをドライジンと称している。
[原 昌道]
飲み方
ジンはウイスキーと異なってストレートで飲まれることはあまりない。マテニー(マティーニ)やジンフィズでよく知られるように、カクテルベースとして使用される。
[原 昌道]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
ジン
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