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ジーメンス(電気機器メーカー)【じーめんす】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ジーメンス(電気機器メーカー)
じーめんす
Siemens AG

ドイツの大手総合電気機器メーカー。1847年、電気技術者ウェルナー・フォン・ジーメンスと機械技術者ヨハン・ゲオルク・ハルスケJohann Georg Halske(1814―1890)がベルリンに合名会社ジーメンス‐ハルスケ商会を創立し、電信機器の製造と電信ケーブルの敷設を開始した。1860年代後半にはジーメンスはハルスケの持分を譲り受け、その後はジーメンス一族の支配となった。1866年、発電機の発明を契機に、重電部門の比重を高めた。1879年、ベルリン勧業博覧会で、世界初の電気鉄道の実験に成功。1880年代初めには、電気照明、電動機の分野に進出した。1890年に合名会社から合資会社に組織変更をしたが、1400万マルクの出資額はすべてジーメンス一族の所有に帰し、1897年には株式会社形態となったが、株式の大部分は設立者の一族に受け継がれた。19世紀末には、職員2000人、労働者1万2000人を数え、工場はベルリン、ウィーン(1879)、ペテルブルグ(1855)、ロンドン(1858)に置かれた。1903年にはシュッケルト電気株式会社を吸収し、重電部門を総括するために、新たにジーメンス‐シュッケルト社を資本金9000万マルクで設立した。

 第二次世界大戦で主力工場を焼失し、巨額の在外資産を失ったが、戦後はドイツ南部のミュンヘンを本拠に再建が図られ、オランダのフィリップス社と並ぶヨーロッパを代表する電機メーカーにまで成長した。1966年、ジーメンス‐ハルスケ社とジーメンス‐シュッケルト社を一本化して、現社名に変更した。

 ジーメンスは、重電から家電、エレクトロニクスまでを扱う総合電機メーカーであり、売上げの半分以上は海外という国際企業である。2000年4月にドイツの大手鉄鋼メーカー、マンネスマンの非通信部門を自動車部品メーカーであるロバート・ボッシュ社Robert Bosch GmbHと共同買収することを決定した。生産工場を50か国にもち、販売拠点は190の地域に及んでいる。2009年度の売上高は766億ユーロ、営業利益は25億ユーロ。売上高の内訳はインダストリー350億ユーロ、エネルギー260億ユーロ、ヘルスケア120億ユーロ、その他36億ユーロとなっている。従業員数40万5000人(2009)。本社はバイエルン州ミュンヘン。

 日本では「シーメンス」といわれる。1861年(文久1)シーメンス製電信機が初めて幕府に献納された。1887年(明治20)にはヘルマン・ケスラーがシーメンス東京事務所で開設した。彼は古河(ふるかわ)財閥との提携を進め、1923年(大正12)に富士電機製造株式会社(1984年富士電機株式会社と改称)を合弁で設立した。1970年(昭和45)富士電機製造からシーメンス製医療機器事業の譲渡を受け日本シーメンス株式会社が発足。1979年日本シーメンスとシーメンス日本代表部の業務を統合し、現在のシーメンス株式会社に名称が変更された。なお、1914年に軍艦などの兵器輸入に関し旧日本帝国海軍への贈賄(ぞうわい)が摘発されたシーメンス事件でその名を知られる。

[湯沢 威・所 伸之・田村隆司]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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