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スキーマ【スキーマ】

デジタル大辞泉

スキーマ(schema)
データベースの構造。データの種類や大きさ、他のデータとの関連など、定義した仕様や設計を指す。

出典:小学館
監修:松村明
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ナビゲート ビジネス基本用語集

スキーマ
外界の情報に対して、それを一般化して認識するための知識の集まり。 人間は、過去の経験の積み重ねによって形成されたスキーマを通してものごとを認識している。スキーマの中でも特に、日常的な行為についての一般化された知識をスクリプトという。

出典:ナビゲート
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世界大百科事典 第2版

すきーま【スキーマ】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

スキーマ【schema】
データベースで、論理構造や物理構造を定めた仕様。
新しい経験をする際に、過去の経験に基づいて作られた心理的な枠組みや認知的な構えの総称。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

最新 心理学事典

スキーマ
スキーマ
schema
スキーマとは,過去の経験や外部の環境に関する構造化された知識の集合である。長期記憶に貯蔵されている,出来事,行為,事物などについての一般的知識のことをいう。スキーマの概念はバートレットBartlett,F.C.(1932)によって心理学に導入され,その後多くの研究者によって展開されてきた。

【バートレットの古典的研究】 バートレットは記憶研究に従事し,1932年に『想起の心理学Remembering』を出版した。当時の記憶研究は,エビングハウスEbbinghaus,H.流の無意味綴りを用いた厳密な実験室的研究が中心であった。これに対して,バートレットは日常場面における記憶を解析し,過去経験の正確な記録よりも,むしろ変容の過程を重視した。北米インディアンの民話をイギリス人の学生に提示してその再生を求めた実験では,再生文に次のような規則的変容が見られた。①省略:固有名詞,特有の文体などの細部が欠落し,文章は短く,簡潔になる。②同化:すでにもっている概念に合わせて標準化され,なじみのないことばはよく知ったことばにおき換えられる。③合理化:文章は,筋が通り,読み手の期待に一致するようになっていく。つじつまの合わない部分を説明するのに役立つ情報が付加されることもある。バートレットはこのような発見から,物語の理解や記憶は,読み手がすでにもっている知識に導かれて進行すると考えた。すなわち,スキーマに矛盾しない情報は積極的に取り込まれ,スキーマに合わない情報には省略,同化,合理化などが生じる。このような過程を「構成のしなおし」という意味で,再構成とよぶ。

スキーマ理論】 スキーマの概念は1970年代になって,認知心理学が心的表象への関心を増すことにより,再び脚光を浴びることになった。それまでの研究の焦点は,個々の概念やカテゴリーなど比較的限定された単位の知識にあったが,1975年以降,さらに大きく統合された知識構造が考慮されるようになった。このような知識構造を複数の研究者らが別々の用語で表わしている。人工知能研究者のミンスキーMinsky,M.(1975)はフレームframe,社会的行動を対象としたシャンクSchank,R.C.とエイベルソンAbelson,R.P.(1977)は後述するスクリプト,ルメルハートRumelhart,D.E.らは物語理解の基礎を成す物語文法story grammarをそれぞれ提案した。スクリプトは一般的状況における一連の典型的出来事に関する知識を対象とするのに対し,フレームは対象やそれらの属性についての情報を貯蔵する。また,物語文法は文章における典型的な構造であり,物語スキーマstory schemaともいう。

 これらの用語は厳密には異なるが,スキーマ理論として次のような特徴をもつ。①変数をもつ。スキーマは一般化された知識であるが,要素間の固定した関係以外に,変数を受け入れるスロットをもつ。たとえば,「与える」という動詞の概念に関するスキーマでは,「与え手」,「受け手」,「品物」の三つの情報が不可欠であり,それら相互の関係も変わらない。しかし,「与え手」がだれであるか,「品物」は何であるかは固定されておらず,変数である。入力情報はいずれかの変数に割り当てられるが,適切な値が存在しない場合にはデフォルト値default valueが与えられる。デフォルト値とは推定される最も典型的な値である。②埋め込み構造をもつ。スキーマは他のスキーマを下位スキーマとして埋め込むことができ,階層化される。たとえば,「顔」スキーマは,鼻,目,口,耳などの要素で構成され,「目」スキーマはさらに瞳孔,虹彩,まぶたなど一群のサブスキーマを含む。③あらゆる抽象度をもつ。意味記憶の研究が語彙を内的構造を表現するのに対し,スキーマはあらゆる抽象度の情報を網羅する。たとえば,正三角形を構成する線分の布置のように具体的な知覚的要素から,行動系列,プラン,物語の筋書きのような抽象的レベルに至るまでの知識が表現される。④定義ではなく知識を表現する。スキーマが表現する知識は辞書の記載事項のように定義的ではなく,むしろ百科事典的である。

【スクリプトscript】 スクリプトとは日常的な行動とそれらの一連の反復系列に関する知識である。シャンクとエイベルソン(1977)は,われわれの知識の一部はステレオタイプな状況とそれに伴うルーティン化された行動を中心として構造化されていると主張した。たとえば,「レストランに行く」,「医者に行く」,「列車に乗る」など,その文化に通常見られる一連の行動系列がそれである。シャンクらはスクリプトを使って,文章理解のためのコンピュータ・プログラムを作成し,文章に対する質疑応答や文章には明示されていない情報の推論が可能であることを示した。

 スクリプトには演じられる役割,標準的な小道具や対象,次の行動を可能にする行動や場面の系列などに関する知識が含まれる。たとえば「レストランスクリプト」はさらに「入店」,「注文」,「食事」,「店を出る」の四つのシーンに分割され,それぞれに行なうべき下位行動が記述されている。これらを利用すれば,次の行動のプランを立てたり,記述されていない行動を補完し,次に起こる状況や行なわれるべき行動を予測できる。「一郎はレストランに入った。彼はステーキを注文した。店を出るとすっかり暗くなっていた」という文章では,実際に書かれていなくとも,主人公が運ばれてきたステーキを食べ,レジで代金を払ってからレストランを出たものと理解できる。

 スクリプトの概念に対する心理学的妥当性を実験的に検証する試みは多数行なわれた。バウアーBower,G.H.ら(1979)は「医者に行く」というスクリプトに基づいた文章を提示し,その再生と再認を求めた。その結果,実際には提示されなかったが,スクリプトの一部である行動を再生したり,提示されたものとして再認する傾向が見られたことから,人がスクリプトのような知識を利用していることを示唆した。その一方で,「医者に行く」と「歯医者に行く」という類似のスクリプト間で再認の混同が生じることが指摘された。そこで,シャンク(1982)は状況ごとに固定した事象系列を仮定するスクリプト構造を修正し,モップmemory organization packets(MOP)とよばれるより小さな基本的な要素から必要に応じて構造化されるものであるとした。たとえば,「医者に行く」に関する知識は「健康管理」,「専門家を訪問」,「契約」という三つのMOPから構成される。

【スキーマ理論の有効性と限界】 スキーマは実際に経験した事実の間のギャップを埋めて外界の認知を深め,推論を可能にする。また,文章の理解や記憶における誤りや歪曲をスキーマによる影響として説明できる。しかし,スキーマ理論には次のような限界が指摘されている。第1に,スキーマの及ぶ範囲や性質について明確に特定されていない。第2に,特定のスキーマが活性化され,推論が生じるのはどのような条件であるのかが明らかでない。 →記憶 →知識
〔川﨑 惠里子〕

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