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スクリーン【すくりーん】

日本大百科全書(ニッポニカ)

スクリーン(映画用語)
すくりーん
screen
映画用語としては、(1)撮影用フィルターlight screen、(2)カメラ内の焦点ガラスfocusing screen、(3)映写幕projection screenなどをさすが、単にスクリーンという場合は映写幕のことをいう。映写用スクリーンは、布、紙、合成樹脂などの表面に、光の反射効率のよい塗料を塗布したものが多いが、良好な映写スクリーンの条件としては、(1)映像を鮮明に映し出す、(2)色再現が忠実、(3)反射率が高く、広い角度から平均に明るくみえる、(4)見やすさという点で観客席に対して適当な指向性をもつ、ことなどが必要である。[高村倉太郎]

スクリーンの種類

一般に使用されているスクリーンは次の3種である。
〔1〕ホワイト・スクリーン 純白で色再現が良好であり、指向性がほとんどないので、スクリーンに対して広い角度から映写画面を見ても、明るさがあまり減少しないことから、劇場やホールなどで広く使われている。
〔2〕シルバー・スクリーン(銀幕) 金属粉を塗布したもので、色再現、反射率ともに良好、指向性は中くらいだが、映写光源が弱かった初期のころは、反射光率をあげるために劇場などで多用されていた。映画スターのことを銀幕の女王などとよんでいるのはスクリーンが銀色であったことに由来している。3D映画(立体映画)は、映写の際に偏光フィルターを使用するため、映写光量の減少を補うためにシルバー・スクリーンを使用して反射光率をあげている。スクリーンに、スピーカーの高音が減衰するのを防ぐための細かい穴が、全面にあいているものもある。
〔3〕ビーズ・スクリーン、パール・スクリーン デーライト・スクリーンともいわれ、反射、指向性ともに強い。映写する場所があまり暗くならない教室などで使用するのに便利だが、指向性が強いため、スクリーンの横手方向からはあまりよくみえないなどの欠点がある。色再現もやや劣るといわれる。このほか細い紐(ひも)状のスクリーンを一面に張り詰めた特殊なスクリーンもある。[高村倉太郎]

スクリーン輝度

スクリーンに投影される映像の明るさは、明るすぎても暗すぎても良好な映像の再現は得られない。一般に現在の常設館設備で快適な映像を得るための明るさは、映写機にフィルムをかけずに空写しの状態で、スクリーン中央部の輝度7~17フート・ランバードの範囲といわれている。[高村倉太郎]

スクリーン・サイズ

スクリーン・サイズは、通常フィルムに記録されている画面比に合わせてスクリーンの左右に備えてある黒幕を移動させて調整するようになっている。サイレント映画のスクリーン・サイズの標準は縦横比(画面比、アスペクトレシオ)1対1.33であったが、トーキーになってサウンドトラックの分が削られたのにあわせて画面の上下を少し削り、現在は画面比1対1.37が標準となっている。
 1950年代以降は大型映画(ワイド映画)の開発に伴い、シネラマ(1対2.88)、シネマスコープ(1対2.35、現在は1対2.4)、ビスタビジョン(1対1.85)、ヨーロッパ・ビスタ(1対1.66)、70ミリ映画では画面比1対2~2.5など、さまざまなスクリーン・サイズが使われている。[高村倉太郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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