●スタンチョン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
スタンチョン
stanchion
牛を房内につなぐ首かせの一種。繋留牛舎は1頭ごとのストール (牛床) を長く連続して設置し,つながれた牛はそこで採食,飲水,排泄を行い,搾乳される。牛のつなぎ方には綱か鎖で1支点につなぐ簡単なもののほか,縦つなぎ,横つなぎ,はさみつなぎの3方法がある。はさみつなぎのなかで鉄パイプで牛の首をはさむ方法をスタンチョンと呼び,丸太によるものを開閉格子という。スタンチョンによる繋留は着脱操作が簡単で堅牢であるが価格が高い。
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世界大百科事典 第2版
スタンチョン【stanchion】
牛をつなぎ飼い方式の牛舎で飼育するときに用いる係留具。構造は直径3cmくらいの縦に並べた2本の鉄パイプの上下をそれぞれ湾曲させて組み合わせ,下部の接合部は支点とし,上部の接合部には固定または離開するための開閉装置をつけ,さらに上部および下部が鎖で支柱および床に固定してある。牛の係留時には開閉装置を開き,2本の縦パイプの間に牛の首を入れてから閉鎖する。牛は首の幅が頭骨の幅より狭いため,縦パイプの間隔が適当なばあいは上部を開かないかぎり牛が抜け出ることがない。
出典:株式会社平凡社
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