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ステロイドホルモン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ステロイドホルモン
steroid hormone
ホルモンのうち,ステロイド誘導体であるものの総称脊椎動物では雌雄両性の性ホルモンと,副腎皮質ホルモンがこれに属する。雄性 (男性) ホルモンアンドロゲンと総称され,テストステロンなどが代表的。雌性 (女性) ホルモンはエストロゲン (発情ホルモン) 類と黄体ホルモン類に大別され,前者エストロンなど,後者はプロゲステロンなどを含む。副腎皮質ホルモンはコルチゾールなどのいわゆる糖質コルチコイドと,アルドステロンなどの鉱質コルチコイドに大別される。無脊椎動物では昆虫の変態ホルモン (エクジソン) が,ステロイドホルモンの顕著な例である。これらのいずれも,天然とは構造のやや異なる合成品のほうが強いホルモン作用をもつことがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ステロイド‐ホルモン(steroid hormone)
化学構造上ステロイドの基本構造をもつホルモンの総称。性ホルモン副腎皮質ホルモンエクジソンなど。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

ステロイドホルモン
 ステロイド骨格をもつホルモンの総称.性ホルモン,副腎皮質ホルモンなど.

出典:朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ステロイドホルモン
すてろいどほるもん
steroid hormone

化学構造上ステロイド化合物に属するホルモンの総称。各種の性ホルモン(エストロン、テストステロン)や副腎皮質ホルモン(ふくじんひしつほるもん)(アルドステロン、デオキシコルチコステロン)が含まれる。ステロイドホルモンは疎水性の脂質であるので、血流中では特異的な輸送タンパク質に結合している。標的細胞(ホルモンレセプターをもつ細胞)に到達すると細胞膜を自由に通り抜けて細胞内のレセプター(受容体)に結合し、その結果できたホルモン‐受容体複合体は核内に移動し、標的遺伝子上の糖質コルチコイド応答配列glucocorticoid-response element(GRE)や、鉱質コルチコイド応答配列mineralcorticoid-response element(MRE)などに結合し遺伝子の発現を調節する。たとえば糖質コルチコイドの抗炎症作用は糖質コルチコイドが遺伝子発現の促進を介してリポコルチンとよばれるタンパク質の産生を誘導し、リポコルチンがホスホリパーゼ(フォスフォリパーゼ)A2の活性を阻害することによるものである。

[菊池韶彦・小泉惠子]

『川島光太郎編『内分泌薬学』(2001・ミクス)』『日本比較内分泌学会編『生命をあやつるホルモン――動物の形や行動を決める微量物質』(2003・講談社)』『植松俊彦他編『シンプル薬理学』改訂版(2004・南江堂)』『田中千賀子他編『NEW薬理学』(2007・南江堂)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ステロイド‐ホルモン
〘名〙 (steroid hormone) 化学構造上ステロイド化合物に属するホルモンの総称。男性ホルモン、女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど、脊椎動物に重要なものを含む。

出典:精選版 日本国語大辞典
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内科学 第10版

ステロイドホルモン(ホルモンの生合成、分泌、代謝)
(2)ステロイドホルモン(steroid hormone)
 ステロイドホルモンはコレステロールから合成される.ステロイドホルモンは,チトクロームP450(ヒドロキシラーゼ)をはじめとする多くの酵素反応により段階的に合成されるが,律速段階は,コレステロールをStAR(steroidogenic acute regulatory protein)蛋白により,ミトコンドリア外膜からミトコンドリア内膜に存在するコレステロール側鎖切断酵素(P450scc)へ輸送する段階であり,副腎皮質ではACTH副腎皮質刺激ホルモン),性腺ではLH(黄体形成ホルモン),FSH(卵胞刺激ホルモン)がこのステップを促進する.[柴田洋孝・伊藤 裕]
■文献
Melmed S, Polonsky KS, et al: Hormones and hormone action. In: Williams Textbook of Endocrinology, 12th ed, pp3-99, Elsevier Saunders, Philadelphia, 2011. Jameson JL, DeGroot LJ: Principles of endocrinology and hormone signaling. In: Endocrinology, 6th ed, pp3-14, Elsevier, Amsterdam, 2010.

出典:内科学 第10版
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六訂版 家庭医学大全科

ステロイドホルモン
(内分泌系とビタミンの病気)

 ステロイドホルモンには、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、エストロゲン(卵胞(らんぽう)ホルモン)、プロゲステロン(黄体(おうたい)ホルモン)、アンドロゲン(男性ホルモン)、ビタミンDなどがあります。副腎皮質には、さまざまな「ステロイドホルモン合成酵素」という名前の酵素があり、これがコレステロールに段階的にさまざまな作用をすることで、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイドがつくられていきます。

 これらのホルモンの合成は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)によって調節されています(アルドステロンに関してはレニン・アンジオテンシンという物質が最も強力に調節する)が、一方でACTHの分泌は糖質コルチコイドによって抑えられます。これは“負のフィードバック”と呼ばれています。糖質コルチコイドを作りだすのに必要な酵素が損なわれると、コルチゾールの低下とアンドロゲンの増加など、副腎皮質でのステロイドホルモン産生のバランスが大きく乱れます。

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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化学辞典 第2版

ステロイドホルモン
ステロイドホルモン
steroid hormone

ステロイド骨格を有するホルモンの総称.テストステロン(男性ホルモン),エストロン(女性ホルモン),コルチコステロン(副じん皮質ホルモン)などが代表例.疎水性であるため細胞膜を通過できる.標的細胞内に入った後は,特異的な可溶性受容体と結合し,核に移行して,特定の遺伝子の発現を調節し作用を発揮する.[別用語参照]グルココルチコイドコルチコイド

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
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東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
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