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ストゥーパ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ストゥーパ
stūpa
サンスクリット語で本来,ものが堆積して高くなり目立つ意味。 (1) 古代インドの丸く土を盛上げた墳墓。 (2) 仏陀 (あるいは阿羅など) の遺骨 (あるいは髪,持物など) を埋納し,仏教徒たちが尊崇の対象とした半球形,またそれが変化発展した形の建造物,すなわち仏塔。通常は (2) の意味に用いる。中国,日本などの卒塔婆 (そとば,そとうば) または卒都婆 (そとば) ,塔婆,塔という語もストゥーパに由来する。伝説によると仏陀の入滅後,火葬骨 (仏舎利) が分割されて8基の仏塔が建てられ,アショーカ王の時代にこれが発掘,再分割されて8万 4000基の仏塔が建てられたという。初期のストゥーパは,サーンチー大塔 (前2~1世紀) のように,円形平面の基壇の上に半球形の覆鉢を築き,頂部に箱形の平頭 (へいとう,ひょうず) を載せ,傘蓋 (さんがい) を立てるのが原則であった。基壇の外側には繞道 (にょうどう) をへだてて欄楯 (らんじゅん。玉垣) をめぐらし,四方に塔門を開き,基壇,欄楯,塔門などにジャータカなどを内容とする具象的な彫刻を施す。参詣者は繞道を太陽と同じ方向 (右回り) にめぐるのがならわしである。ストゥーパの規模は直径 40~50mから 1mに満たないものまであり,戸外のほか堂内や石窟内に設けるものもあった。時代が下ると覆鉢が相対的に退化し基壇,平頭,傘蓋が複雑な形に発達した。一方,仏教がアジア各地へ伝播するにつれて,このようなストゥーパを祖形としながら特色のある多様な仏塔が生み出された。スリランカ (セイロン) におけるダーガバ,ミャンマー (ビルマ) やインドシナにおけるパゴダ,チベットにおけるラマ塔,中国,朝鮮,日本における層塔 (三・五・七重塔) などがそれである。仏教徒のほかジャイナ教徒も,少数ではあるが聖者の遺骨や遺物を祀るストゥーパを建てた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

ストゥーパ【stūpa】
釈迦の遺骨を納めた聖建造物。パーリ語でトゥーパthūpa,中国や日本では窣堵波,卒塔婆(そとば),塔婆,塔,浮図(ふと)などといい,スリランカではダーガバdāgaba(遺骨を納める所を意味するdhātugabbhaの転訛)とも呼ぶ。また礼拝対象一般を指すチャイティヤと同義とされることもある。英語パゴダpagoda(フランス語pagode,ドイツ語Pagode)は東洋の高塔状宗教建造物,特にビルマ式のストゥーパを指す。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ストゥーパ
すとぅーぱ
stpaサンスクリット語
古代インドで土饅頭(どまんじゅう)(覆鉢(ふくばち))型に土を盛り上げた墓。卒塔婆(そとば)などと音写し、パーリ語でトゥーパthpaといい、塔婆、さらに塔と略す。仏陀(ぶっだ)(釈迦(しゃか))やその弟子など聖者の記念のため、遺骨、遺髪、所持品などを埋めて土を盛り、表面を煉瓦(れんが)や石で固めて構築した。それはしだいに記念塔の性格を帯びるようになり、アショカ王はとくに多数の仏舎利(ぶっしゃり)を納めた仏塔を建設した。現存するものでは、紀元前2世紀ごろにつくられたインド中部のサーンチーの仏塔がとくに有名。[石上善應]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

ストゥーパ
stūpa
古代インドで土をまんじゅう型に盛り上げた墳墓・仏塔
サンスクリット語で,卒塔婆と漢訳される。元来釈迦 (しやか) の遺骨(仏舎利 (ぶつしやり) )を収めたものを礼拝の対象としたのに始まり,仏教寺院の最も重要な建造物となった。塔形は仏教の伝播にともない,時代と地域によって変化発展した。日本の三重塔五重塔もその一変形。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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