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スモッグ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

スモッグ
smog
smoke () と fog () の合成語で,元来はロンドンで,冬季大気層が安定したとき,主として石炭暖房により発生した煤煙地表近くに滞留して霧の凝結核となり,視程障害を起す状態をいった。しかし暖房が石油系燃料へと転換されてからは,大量に発生する酸化硫黄物が同様の気象下で地表に滞留して視程障害を引起す現象を白いスモッグとかロサンゼルス型スモッグと呼ぶようになり,本来のスモッグはロンドン型スモッグと呼ばれるようになった。さらに視程障害を起すような大気汚染現象を総称するようになり,2次的汚染物質である光化学オキシダント光化学スモッグというようになった。日本では光化学ダイオキシンの測定を常時行なっており,気象条件からみて汚染状態が継続すると認められた場合には,注意報を発令するシステムとなっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

スモッグ(smog)
《smoke(煙)とfog(霧)との合成語》石炭石油の大量消費によって生じる煙霧。最近は、霧の存在と関係なく、空気中の汚染物質が高濃度の状態をいう。公害の一。→光化学スモッグ

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

スモッグ【smog】
スモークsmoke(煙)とフォッグfog(霧)との合成語。デ・ボーH.A.Des Voeuxによって作られ,1905年イギリスで初めて公に使われた。第2次世界大戦後からよく使われるようになり,日本でも55年ころに新聞紙上で使われ始めた。学問的な定義はなく,狭義にはばい煙で汚れた霧を意味し,後に述べるロンドン事件を象徴することばであった。近年は,気象上の視程が減るという大気汚染の状態を指すことばとして広義に使われ,とくに光化学スモッグを指す場合が多い。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

スモッグ【smog】
smoke(煙)と fog(霧)とから合成された語
大都市や工業地帯にしばしば発生する塵埃じんあいや煤煙ばいえんの粒子が凝結ぎようけつ核となった霧。また、自然の霧とは関係なく、大気汚染の濃度の高い場合にも用いられる。どちらも住民の健康に害を及ぼす。 → 光化学スモッグ

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

スモッグ
すもっぐ
smog
煙(smoke)と霧(fog)の合成語で、両者が混在している状態。初めイギリスで使われ、1962年(昭和37)12月ごろから日本でもラジオやテレビで盛んに使われ始めたことばである。
 最近では、霧の存在とは関係なく、大気汚染の濃度の高い場合によく用いられる。光化学スモッグはその例である。産業用および暖房用などの燃料が石炭から石油系にかわり、それに伴って大気中に放出される汚染物質も、石炭の場合の硫黄(いおう)酸化物から、石油の場合の窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素などにかわってきた。石炭を暖房用の燃料に用いていたころのロンドンのスモッグは、その煙と霧との混ざったもので、よく「黒いスモッグ」とよばれている。これに反してアメリカのロサンゼルスでは自動車の排ガスによって大気汚染が高くなり、これが太陽光線に含まれる紫外線によって光化学変化をおこして光化学スモッグとなる現象がおこった。これを黒いスモッグに対して「白いスモッグ」ともいう。ロンドンのスモッグでいままでにいちばんひどかったのは1952年12月4日濃霧とともに発生したもので、これは12月8日まで続き、スモッグの中で約4000人の死者が出たといわれている。おもな死因は気管支炎、気管支肺炎、心臓病で、高齢者の犠牲が多かった。このときの亜硫酸ガスの最高濃度は1.34ppmであった。これに対しロサンゼルスの光化学スモッグは晴天の続く夏の日中に多く発生する。多少視界が悪くなるが霧の場合ほどではない。しかし日中に目が痛んだりする。日本の光化学スモッグは1970年(昭和45)7月に東京で初めて発生した。これはロサンゼルスの場合と同様に石油系燃料の使用によって生じた光化学スモッグである。
 一般にスモッグは、燃料から放出されたガスが大気の上空に逃げないで、地上付近の数百メートルくらいの範囲に閉じ込められたときにおこる。このようなときには風も弱いのが普通で、他所に吹き流されてしまうこともない。光化学スモッグはそのうえに日射があることが条件で、このような気象条件は春、夏、秋の季節に日本が高気圧に覆われたときに生じる。気象庁ではこのような気象条件をあらかじめ詳しく調査しておき、その日の気象状態を解析して「スモッグ気象情報」を発表している。この場合のスモッグは高濃度の大気汚染または光化学スモッグである。この情報は各地方の行政機関へ通知され、一般にもラジオやテレビ、新聞などで発表する。各地方の担当者はこの情報や汚染測定点の測定値に基づいて大気汚染、光化学スモッグの予報、注意報、警報などを発令して、汚染物質を排出している事業者や一般に伝達する仕組みになっている。
 なお、スモッグに似たことばにスメイズsmazeがあるが、これは煙(smoke)と煙霧(haze)の合成語で、霧を含まない薄い煙の状態をさしていう。[大田正次]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

スモッグ
〘名〙 (smog 元来 smoke 「煙」と fog 「霧」の合成語) 都会や工業地帯からの汚染物質で汚れた霧の一種。一九〇五年にデ=ボー(Des Voeux)によってはじめて用いられた語。現在では自然の霧がなくても、広く都市や工業地帯をおおう大気汚染に対して用いられる。煙霧。→光化学スモッグ。〔日本の気象(1956)〕
※私の音楽随想(1963)〈河上徹太郎〉都築の岡から「昔スモッグなどなかった冬の銀座の夕空」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

スモッグ
スモッグ
smog

煙(smoke)と霧(fog)の合成語.工場や自動車など,化石燃料の燃焼に伴い排出される硫黄酸化物,窒素酸化物,ばいじんが原因で発生する煙霧をいう.石油系,とくに自動車などから排出される窒素酸化物やオキシダントが原因となるロサンゼルス型スモッグと,石炭系から排出される硫黄酸化物やばいじんが原因となるロンドン型スモッグが知られている.[別用語参照]光化学スモッグ

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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