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スラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

スラ
Sulla Felix, Lucius Cornelius
[生]前138
[没]前78. プテオリ
古代ローマの将軍,政治家。閥族派 (オプチマテス ) の代表。下級パトリキ (貴族) の出。前 107年執政官 (コンスル ) G.マリウスのもとでヌミディア王ユグルタを破り,ゲルマン人と戦った。前 92年キリキア総督として東方遠征,スラの名声が高まるにつれ民衆派 (ポプラレス ) のマリウスのねたみを買い,以後激しく対立。同盟市戦争でも活躍し,サムニウム人を破って名をあげ,前 88年執政官に選ばれた。元老院からポントスミトラダテス6世征討の指揮権を与えられたが,マリウスと組んだ民衆派の護民官 (トリブヌス・プレビス ) P.スルピキウス・ルフスが指揮権をマリウスに与えたため,ローマを逃れて,カンパニアの自分の軍隊と合流,6個軍団を率いてローマに進軍,スルピキウスを殺し,マリウスを追った。護民官権限を押える諸法を成立させたのち,東方へ向いアテネを占領した (前 86) が,イタリア情勢が不安となりミトラダテスと妥協,帰国して民衆派と激しく争い,L.キンナらを倒し,前 82年に勝利を握り反対者の虐殺を行なった。みずから幸運者 Felixと称した。前 82年独裁官 (ディクタトル ) ,前 80年独裁官と執政官を兼任。元老院権限を強化し,貴族政による制度改革を目指す諸法を制定 (コルネリウス諸法) ,またみずからの軍隊に,その解散後イタリアの土地を与えた。前 79年独裁官を辞しカンパニアに引退。この引退は当時大きな波紋を引起し,今日まで議論の対象となっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

スラ(Lucius Cornelius Sulla)
[前138~前78]古代ローマの軍人・政治家。マリウスの部将としてユグルタ戦で功を立てたが、のち、ミトリダテスの乱討伐の指揮権をめぐってマリウスと対立し、マリウス派を一掃して独裁権を掌握元老院権威を回復した。

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世界大百科事典 第2版

スラ【Lucius Cornelius Sulla Felix】
前138‐前78
古代ローマの政治家,将軍。旧貴族(パトリキ)の家系の出身。前107年から前105年までマリウスの部下としてユグルタ戦争従軍,敵王を捕らえるのに功があった。前104年から前101年までマリウスその他の将軍の部下としてキンブリ族と戦った。前93年にプラエトル(法務官)を務めたのち,前92年にキリキアの長官になり,ポントス王ミトリダテス6世の進出に対処した。前90‐前89年の同盟市戦争でもサムニウム人を破るなどの功があった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

スラ
すら
Lucius Cornelius Sulla
(前138ころ―前78)
古代ローマ、共和政末期の将軍、政治家。閥族派。マリウスの部将としてアフリカのユグルタ戦争で活躍し、ユグルタを捕らえて戦いを終結させるのに貢献した。ついでキンブリ・テウトニ人の侵入に対してもマリウスの下で戦い、同盟市戦争でも戦功をたて、紀元前88年のコンスル(執政官)になった。しかしミトリダテス戦争の指揮権をめぐってマリウスと対立、元老院を後ろ盾にしてこれに打ち勝って東方に遠征し、ギリシア、小アジアでミトリダテスを破ったのち、前83年イタリアに帰国。マリウス派を破り、恐怖反動政治を敷いて政敵を抹殺した。前82年末「国家再建のための」独裁官となり、護民官の立法権、拒否権を制限し、元老院支配の回復を目ざす各種の改革を行った。前79年突然引退し、翌年別荘で没した。幸運の女神の申し子とみなされ、ギリシア的教養を備え、第一級の将軍、政治家とみることができる。単なる保守反動的な政治家であったとすべきかどうかについては、さまざまの議論がある。[長谷川博隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

スラ
Lucius Cornelius Sulla
前138〜前78
古代ローマの将軍・政治家,閥族派の代表者
初めマリウスの副将としてユグルタ戦争・同盟市戦争などに功を立てた。小アジアのミトリダテス6世討伐の指揮権をめぐってマリウスと争い,これに勝って東征した。帰国後ディクタトル(独裁官)となり,マリウス派を追放して冷酷な恐怖政治をしき,元老院中心の政治体制を再建しようとした。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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