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スンマ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

スンマ
Summa
スコラ哲学の著作形式。総合を意味し大全と訳される。 11世紀末から 12世紀初めにかけてアンセルムスによって始められた命題集は,神学上の主要問題について教父たちの思想を整理,体系化したもので 12世紀に多く書かれた。やがてその命題集に注解が加えられ,そこから 13世紀にはスンマが生れた。その際大きな影響を与えたのはアベラールの「然りと否」 sic et nonの方法で,これは権威ある諸説を対立する2群に分けて提示し,そこから新しい解決を引出すという一種の弁証法的手続であり,トマス・アクィナスのスンマは命題集とこの方法を総合したものといえる。スンマの語はオータンのホノリウスがその『世界年代記』を Summa totiusと呼んだのをはじめ,アベラールらの文中にみえるが,12世紀では自由七科の概説書や参考書の題がそう呼ばれていたにとどまり,体系的神学書としてのスンマは 13世紀に現れる。おもな著者としてはオクセルのギヨーム,ハレスのアレクサンデル,アルベルツス・マグヌス,トマス・アクィナス,シュトラスブルクのウルリヒ,ヘントのヘンリックスらがいる。なお,アラビアではスンマにあたるものとして Kullunが存在した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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