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ズベーボ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ズベーボ
Svevo, Italo
[生]1861.12.19. トリエステ
[没]1928.9.13. モッタディリベンツァ
イタリアの小説家。本名 Ettore Schmitz。ユダヤ系の家に生れ,家業 (ガラス器商) を継いだが,父の破産後,銀行に勤めながら地方紙に文芸批評や劇評を発表した。 31歳のとき長編第1作『ある生涯』 Una vita (1892) を自費出版。これは第2作『老年』 Senilità (98) とともに,国内ではほとんど顧みられなかったが,1907年に会ったジョイスに激賞され,それに力を得て大作『ゼーノの意識』 La coscienza di Zeno (1923) を発表。この作品は,ジョイスを介し,B.クレミューや V.ラルボーによってフランスに紹介され,一躍文名をヨーロッパ中に高めた。ジョイス,プルーストにさきがけて,精神分析を最初に小説に導入したことで知られる。次作を準備中,交通事故のため不慮の死をとげた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

ズベーボ【Italo Svevo】
1861‐1928
イタリアの作家。ハプスブルク家オーストリア治下の商業都市トリエステで,裕福な商家に生まれた。本名はエットレ・シュミッツEttore Schmitz。ドイツの寄宿学校で少年時代を送ったのち,生地に帰り,商業高等学校に入学。父の破産によって学業半ばで銀行に就職し,約20年間勤めた。早くから文学を志したズベーボは,1892年に《ある人生》,98年に《老年》の2作の小説を自費出版したが,ダンヌンツィオの風靡するイタリアの文学界で,何らの反響も呼ばなかった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ズベーボ【Italo Svevo】
本名 Ettore Schmitz 1861~1928 イタリアの小説家。精神分析学的手法を採り入れ、現代人の孤独と倦怠をアイロニカルに描いた長編第三作「ゼーノの意識」によって、ジョイス・プルーストと比較され、脚光を浴びた。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ズベーボ
ずべーぼ
Italo Svevo
(1861―1928)
イタリアの作家。本名はエットレ・シュミッツ。12月19日、オーストリア・ハンガリー帝国治下の、古くからの商業都市トリエステに生まれる。父はドイツ人の商人で、母はトリエステの人、ともにユダヤ系であった。ドイツのビュルツブルクで中等教育を受けたのち、トリエステの高等商業学校に入学。1880年、家の窮状ゆえに銀行に就職し、20年間勤める。その間に文学形成を果たし、とくにショーペンハウアーの哲学とフランス写実主義の小説に親しんだ。92年、自分の血筋「イタリアのスワビア人」を意味するイータロ・ズベーボという筆名で、小説『ある人生』を自費出版したが、まったく注目されなかった。6年後に自費出版した『老年』も、なんらの批評を得ることなく終わったため、作家の道を断念。96年に結婚した妻リービアの父が経営する企業に入り、終生、実業家としての生活を送らざるをえなかった。
 1905年、トリエステで英語の教師をしていたJ・ジョイスと知り合い、親しい交わりを結ぶ。ジョイスの励ましと、商用でヨーロッパ各地を巡るうちに接したフロイトの著作が、創作へ向かう新たな力をズベーボに与え、前作から四半世紀を経た23年、やはり自費出版で小説『ゼーノの意識』を刊行。25年末、詩人E・モンターレの炯眼(けいがん)にみいだされて高い評価を受け、翌年にはジョイスの紹介を介して、イタリア文学通のB・クレミューとV・ラルボーが、もっとも注目すべき現代作家として彼を称賛するに及んで、長く不当な不遇をかこった作家ズベーボの名は一挙にヨーロッパに広まった。しかし、28年9月13日、自動車事故で不慮の死を遂げた。『ゼーノの意識』は、緊張した心理分析の手法と、非合理と無意識への依存とによって、早くも両大戦間に、20世紀文学の新たな展開の方向を示した先駆的な作品であった。小説三部作のほか、没後出版の2冊の短編集がある。[古賀弘人]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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