●セイム
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
セイム
Sejm
ポーランドの下院。本来は全国議会の意味で,歴史は古く,すでに国王ヤン1世(在位 1492~1501)時代に,貴族の代表がピョートルコフに参集してから,制度として恒久化された。司教,大臣,地方長官,城主から構成される枢密院(上院,セナト),および地域の貴族階級シュラフタと少数の大都市代表からなる代議院の,二院制(→両院制)による議会が最高の国政機関とされた。その後,上院と代議院による主導権争いとその権限,構成人員の歴史的変遷はあったが,二院制を保ってその機能を果たしてきた。第2次世界大戦後の 1946年に上院が廃止され,1952年人民共和国憲法によって一院制となった。1989年に上院が復活し,以降は下院のみを表すようになった。
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世界大百科事典 第2版
セイム【Sejm】
もともとポーランドの身分制議会を意味した語。独立回復後の第1次世界大戦と第2次世界大戦の戦間期には下院を意味する語として使われ,上院(セナトSenat)とともに議会を構成した。第2次世界大戦後社会主義体制のもとでは一院制の議会を,1989年の上院創設後は下院を意味する言葉として使われている。 中世のカトリック世界では,あらゆる国や地域で身分制議会の登場が見られたが,ポーランドもその例外ではなかった。
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