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ゼノン[エレア]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ゼノン[エレア]
Zēnōn; Zeno of Elea
[生]前495頃
[没]前430頃
南イタリア,エレア出身の古代ギリシアの哲学者。パルメニデスの弟子でパルメニデスの独創的な存在論を継承,唯一,単純,不変の存在を説く学説を直接的に立証するかわりに,「多も運動も存在しない,なぜならこれら諸概念は矛盾した結果に導くから」という仕方で弁証し,一者の概念を最も純粋に徹底させた。この独自の方法のゆえにゼノンアリストテレスによって弁証法の創始者と呼ばれており,プラトンにも大きな影響を与えた。ゼノンの徹底した思索クセノファネスが開きパルメニデスが体系化したエレア派の原理の仕上げであったが,同時に同派の原理の内在的矛盾を最も鋭く露呈したといえる(→ゼノンのパラドックス)。晩年故郷の市を僭主制から解放するための政治的闘争に参加,企てが露見し拷問のうちに死んだ。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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