●タンカー
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
タンカー
tanker
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デジタル大辞泉
タンカー(tanker)
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世界大百科事典 第2版
タンカー【tanker】
[オイルタンカー]
原油を産地から精油所まで多量に運搬する原油タンカーのことであるが,精油所から燃料など石油精製品を需要地まで沿岸沿いに運ぶプロダクトキャリアをオイルタンカーに含めることもある。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
タンカー
たんかー
tanker
液体貨物を船体と一体のタンクに積んで運ぶ船の総称だが、原油を輸送する船が圧倒的に多く、他の貨物を運搬する船は積み荷によって、液化ガスのLPGタンカー、LNGタンカー、液状化学製品のケミカルタンカーなどという。また、セメントばら積船は構造や外観が似ているので、セメントタンカーとよぶことがある。
第二次世界大戦以前の油タンカーは、大きなものでも載貨重量1万5000トン程度であった。戦後、石油需要の増大とともに大型化が始まり、1960年ごろから急速に進んだ。載貨重量トン数で20万トンから30万トンの油タンカーをVLCC(very large crude oil carrier)、それ以上をULCC(ultra large crude oil carrier)とよぶ。最大級のものはフランスのバチラス号(1976建造、55万0001重量トン)、ピエール・ギョーマ号(1977建造、55万5031重量トン)の2隻と、リベリア船籍のシーワイズ・ジャイアント号(1980建造、56万4763重量トン)がある。これらは、二度にわたる石油ショックを経て船舶の大型化が沈静した現在では、当分破られることのない記録であろう。
タンカーは船尾の上甲板下を機関室とし、上甲板上に居住区や船橋を配置し、その前方を貨物油タンクとしている。油タンカーの衝突や座礁による原油流出事故の教訓から、タンク1個当りの容積を制限することや、浸水しても沈没しがたい船とすることなどが国際条約として取り決められている。また、タンカーが運ぶ原油や化学製品には引火、爆発、腐食などの危険性が多いから、それぞれの特性に応じてタンクの構造、荷役装置、通風装置などには特別の考慮が払われている。荷役やタンクの洗浄の際には静電気が蓄積されて爆発の危険性が高くなることがあり、火の使用や金属の摩擦による火花の発生などにつき船内の生活においても細心の注意が必要になる。
[森田知治]
1989年3月に起きた巨大タンカー(エクソン・バルディス号)の原油流出事故による環境破壊は深刻なものであった。それを受けて、IMO(国際海事機関)では、新造のタンカーに対してダブルハル(二重船殻)構造を義務づけ、2015年以降はシングルハル構造のタンカーの航行を禁止することを決定した。
[編集部]
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精選版 日本国語大辞典
タンカー
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