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ターパン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ターパン
Equus caballus gmelini; Equus ferus; tarpan
奇蹄目ウマ科。絶滅種。現在のウマは,これを家畜化したものであるといわれている。ヨーロッパ中央から東部にかけて 1800年代初めまで生息していたシンリンターパン E.f.silvaticusと,南ロシアの平原から森林にかけて 1870年代まで生息していたソウゲンターパン E.f.ferusの2亜種に分類される。体高はシンリンターパンが 1.2m,ソウゲンターパンはやや大きく 1.3m。体重は 250kg以上。体色は灰色,前髪とたてがみ,四肢の下半分が黒い。背の中央に太い黒色のが走る。絶滅の原因はヒトによる狩猟や環境破壊による生息域の減少,家畜ウマとの交雑によると考えられる。 1930年代から,ヨーロッパではターパンの血を濃く引くといわれるポーランド産の家畜ウマ (コニック) を使って復元が試みられた。現在,動物園などで見られるターパンはこうした復元種である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

ターパン【tarpan】
奇蹄目ウマ科の哺乳類。家畜のウマの祖先と考えられている,かつてヨーロッパ南東部の草原に生息した野生ウマ。中程度の大きさのウマで,灰色の体色にたてがみと尾が黒であった。やや体が大きく,南ロシアの草原に生息したソウゲンターパンEquus ferus ferusと,やや小型で,中央ヨーロッパと東ヨーロッパの森林に生息したシンリンターパンE.f.silvestrisがあった。狩猟と家畜のウマとの交雑のために,後者の多くは中世までに絶滅し,南ロシアに最後に残った前者の群れも19世紀に滅びた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ターパン
たーぱん
tarpan
[学] Equus caballus ferus

哺乳(ほにゅう)綱奇蹄(きてい)目ウマ科の動物。タルパンともいう。ヨーロッパ全域とアジアの一部に分布していたが、1896年に絶滅した。家畜のウマの原種の一つと考えられている。モウコノウマ(プシバルスキーウマ)E. c. przewalskiiとは別亜種とされる。ターパンには、南ロシアの草原にいた大形のソウゲンターパンと、ヨーロッパ中・東部の森林にいたシンリンターパンの2タイプが知られている。体高は、前者が1.3メートル、後者が1.2メートル。体色はねずみ色で、たてがみと尾は黒色、背中に幅広い黒縞(じま)が通る。人間による狩猟が絶滅の原因と考えられている。シンリンターパンによく似た、ポーランドのコニックというウマなどをもとに、ターパンを復原する努力が1930年代にポーランドとドイツで始められた。50年代以降、欧米の動物園で姿や形が原型に似たウマが復原されターパンとして飼われている。

[祖谷勝紀]

『今泉吉典監修『世界の動物 分類と飼育4 奇蹄目・管歯目・ハイラックス目・海牛目』(1984・東京動物園協会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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