@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

チャペック

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

チャペック
Čapek, Karel
[生]1890.1.9. マレースバトニョビツェ
[没]1938.12.25. プラハ
チェコの小説家,劇作家。初期の作品は兄ヨゼフ Josef (1887~1945) と共作。20世紀の機械文明の発達と,人間,その生活,文化に興味をもち,小説,戯曲のほか,旅行記,エッセー,童話などに優れた作品を残し,今日まで最も人気のあるチェコ文学の代表的な作家となった。小説には SF風の『絶対子工場』Továrna na absolutno (1922) ,『クラカチット』Krakatit (1924) ,『山椒魚戦争』Válka s mloky (1936) のほか,後期の 3部作『ホルドゥバル』Hordubal (1933) ,『流れ星』Povětroň (1934) ,『平凡な人生』Obyčejnýživot (1934) がある。戯曲には「ロボット」の新造語を生んだ『ロボット(RUR)』R.U.R. (1920) ,ヨゼフと共作の『虫の生活』Zeživota hmyzu (1921) のほか,『白い疫病』Bílá nemoc (1937) ,『母』Matka (1938) などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

チャペック(Karel Čapek)
[1890~1938]チェコ劇作家・小説家。科学技術と人間のエゴイズムとの結び付きによって生まれる人類の危機を風刺した作品で知られる。「ロボット」の語を初めて用いた戯曲R・U・R」のほか、小説「山椒魚戦争」、童話長い長いお医者さんの話」など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

チャペック【Karel Čapek】
1890‐1938
チェコ文学を代表する作家で新聞人。文学のあらゆるジャンルに名作を残した天才で,劇作品《R.U.R.(エルウーエル)》(通称《ロボット》1920)で世界的に有名になり,兄である画家のヨゼフJosef Čapek(1887‐1945)と共同で作ったロボット(人造人間)という語は世界中にひろまった。その作品のうち,この《R.U.R.》,《虫の生活》(1921),《マクロプロス事件》(1922)などの戯曲,ユニークな推理短編集《ひとつのポケットから出た語》(1929),園芸随筆《園芸家の十二ヵ月》(1922),童話《長い長いお医者さんの話》(原題《九つのおとぎ話》1932),SF長編《山椒魚(さんしよううお)戦争》(1936)などには邦訳がある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

チャペック
ちゃぺっく
Karel Čapek
(1890―1938)

チェコの劇作家、小説家。1月9日、地方の開業医の息子として生まれる。のちにプラハへ移住、パリ、ベルリンにも留学し、大学では哲学を専攻した。卒業後数年して新聞界に入り、1921年からプラハの『リドベー・ノビニ』紙の記者となり、以後死に至るまで多くの記事を執筆した。また劇の脚色や演出にも関係し、女優オルガ・シャインプフルゴバーと結婚。20代の中ごろから創作を開始し、画家で作家の兄ヨゼフ(1887―1945。ナチスの強制収容所で死亡)との共作戯曲『虫の生活から』(1921)などがあるが、劇『R・U・R(エルウーエル)』(1920)で一躍有名になり、新造語「ロボット」robotは世界中に流布した。この作品では、科学技術の発達が人間のエゴイズムと結び付くと、自然のもつ秩序が破壊され、ついには人類絶滅の危険さえあることが指摘されて、一種の予言的作品となっている。長編『絶対製造工場』(1922)、『クラカチト』(1924)などもこの系列に属するSFものである。

 彼は自ら深い共感を寄せていた「平凡な」人間をその諸作品の主人公とし、日常細事についての神秘的考察や推理を、ユーモア豊かに表現する能力をもっていた。推理短編集『ポケットから出た話』(1929)などはその一例であるが、より哲学的色彩の濃いものとしては長編三部作『ホルデュバル』(1933)、『流星』(1934)、『平凡な人生』(1934)がある。晩年にはナチスの台頭による危機感が高まったが、それを反映する二つの優れた劇が『白死病』(1937)、『母』(1938)である。そしてこのような各モチーフを結集した傑作は長編SF『山椒魚(さんしょううお)戦争』(1936)であろう。ほかにも小説、劇、童話『長い長いお医者さんの話』(1932)、イギリスやイタリアへの旅行記、評論集、親交のあった大統領マサリクとの対話集など多くの著書がある。とくにフェイェトン(新聞用小品)の数は多く、この点では有名な同国の小説家であり詩人のネルダにも劣らない。死後もいくつもの作品が編集、出版されている。1938年12月25日没。

[飯島 周]

『『チャペック小説選集』全6巻(1995~97・成文社)』『『チャペック・エッセイ選集』全6巻(1996~97・恒文社)』『千野栄一著『ポケットのなかのチャペック』(1975・晶文社)』『イヴァン・クリーマ著、田才益夫訳『カレル・チャペック』(2003・青土社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

チャペック
(Karel Čapek カレル━) チェコの小説家、劇作家。随筆、コラムなども多い。現代社会への批判をSF的手法でえがく。ロボットという語を考案した。また、童話も多い。代表作、戯曲「R.U.R.」、小説「山椒魚戦争」、童話「長い長いお医者さんの話」など。(一八九〇‐一九三八

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

チャペック」の用語解説はコトバンクが提供しています。

チャペックの関連情報

関連キーワード

社会民主党(ドイツ)ドイツ映画関西学院大学グッズゴッホビゴー明治維新改良主義実験映画造船業電話

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation