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チョウザメ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

チョウザメ
Acipenser medirostris
チョウザメ目チョウザメ科の魚。大きなの形がチョウに似るのでその名がある。体長は普通 1.3m。体はやや円筒形で,はやや延長し,口は下面にある。2対の口ひげがあり,それで砂泥中を探りながらをとる。体の背面は灰青色で,腹面は白色。群れをつくって川を上り,夏に砂礫底や水草などに産後,海に下る。卵は 1週間内外で孵化し,稚魚は秋に海へ下る。肉は美味で,卵は高級食品キャビアとして珍重される。東北地方以北,北太平洋に分布する。日本ではかつて北海道の天塩川石狩川を遡上していたが,今日では絶滅したと考えられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

チョウザメ
チョウザメ目に分類され、チョウザメ科とヘラチョウザメ科の2科6属27種が北半球河川や海に分布する。卵は世界三大珍味のキャビア。多くの種は天然資源が枯渇し、国際取引が制限されている。 北海道沿岸ではダウリアチョウザメミカドチョウザメが捕獲されることがあるが、いずれもロシア由来と考えられている。ミカドチョウザメは環境省のレッドリストで国内絶滅種。
(2017-05-12 朝日新聞 朝刊 1道)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

栄養・生化学辞典

チョウザメ
 [Acipenser medirostricus].チョウザメ科の魚.卵の塩蔵品がキャビア.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
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世界大百科事典 第2版

チョウザメ【sturgeon】
チョウザメ目チョウザメ科Acipenseridaeの魚の総称。サメという名がついているが硬骨魚であってサメ(軟骨魚)の仲間ではない。体は延長した紡錘形で,吻(ふん)は突出して長く,先端がやや扁平になっている。口は吻の腹面にある。上下両あごとも歯はない。口の前方には左右2対のひげが1横列をなして並んでいる。外鼻孔は吻の各側に2個あり,内鼻孔はなく,噴水孔がある。腹びれは腹の位置にある。背びれは1基で体の後方にある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

チョウザメ
ちょうざめ / 蝶鮫
sturgeon
硬骨魚綱チョウザメ目チョウザメ科の魚類の総称、またはそのなかの1種。チョウザメ類は、「サメ」の名があるが、軟骨魚類のサメ類ではなくて硬骨魚類である。このなかではきわめて原始的な形質を備えた一群で、「生きた化石」といわれている。北半球にだけ分布する。ヨーロッパとアジアからおよそ15種と北アメリカから約9種が知られている。
 体は円筒形に近く、吻(ふん)はとがる。体には大きい板状の硬鱗(こうりん)がある。口は頭の下面に開き、上下両顎(りょうがく)には歯がない。口の前には4本のひげが横一列に並ぶ。尾びれの上葉は下葉より大きい。背びれ、臀(しり)びれおよび腹びれは体の後部に位置する。体の鱗(うろこ)の形がチョウ(蝶)が羽を開いた姿に似ていること、口の位置、ひれの形と位置などがサメを連想させることが、チョウザメの名前の由来である。陸封型と降海型とがある。前者は生涯淡水域にのみ生息し、後者は海と淡水にすむことができ、産卵期には生まれた川を遡上(そじょう)する。おもに貝類、節足動物、ゴカイ類などの底生生物を食べる。成長はきわめて遅く、成熟するまでに6~25年を要するが、毎年成熟するとは限らない。
 この類の卵の塩漬けがキャビアであり、ロシア連邦、イランなどは著名な生産国である。養殖も行われている。この類の最大のものはヨーロッパ産のベルーガbeluga/Huso husoで記録され、体長8.5メートル、体重1.3トンで、100歳以上であった。卵巣以外に、肉は生鮮、あるいは薫製、冷凍、乾燥して利用する。頭部軟骨はスープ、浮き袋は糊、鱗は装飾品にするところもある。養殖のために活魚が取引される。近年、公害、乱獲、ダムなどの人的な要因によってこの類の個体数は著しく減少し、絶滅危惧種に指定されている種が増えている。
 和名チョウザメgreen sturgeon/Acipenser medirostrisは、日本では本州の北部から樺太(からふと)(サハリン)にかけて分布し、かつては4、5月ごろには北海道の石狩川(いしかりがわ)や天塩(てしお)川に産卵のため多数遡上したが、現在はほとんどみられない。体は細長く円筒状。吻は長く、先端は丸い。口は小さく、頭の側面まで届かない。左右の鰓膜(さいまく)は体の側面と癒合する。ひげの断面は円形。背びれより前に7~10枚の鱗板(りんばん)がある。卵は小さく、水草や砂礫(されき)などに産み付ける。約1週間で孵化(ふか)し、秋に川を下って海に入り成長する。全長2メートルを超える。北海道各地の定置網でまれにとれる。卵はキャビアに、肉は薫製、刺身、バター焼きなどにする。近縁種のカラチョウザメとは背びれ条数、臀びれ条数、鱗板数などが少ないことで区別する。[尼岡邦夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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