@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

チョウジ

栄養・生化学辞典

チョウジ
 →クローブ

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

チョウジ
フトモモ科のグローブの蕾。健胃作用があり生薬として使用される。表記は「丁子」とも。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

チョウジ
ちょうじ / 丁子
Clove tree
[学]Syzygium aromaticum (L.) Merrill et Perry=Eugenia aromatica Kuntze
フトモモ科の常緑高木。モルッカ諸島原産であるが、現在では熱帯地域で栽培されているものが主になっている。著名な産地としてはアフリカ東部のザンジバル島、ペムバ島、マダガスカル、インドネシア、マレー半島のペナン島、インド南部があげられる。樹高は9~12メートルで、主幹は直立し、周囲1メートルに達する。地上から1.5~1.8メートルで枝が分岐し、ピラミッド形ないし円錐(えんすい)形の樹冠となる。葉は披針(ひしん)形で両端がとがり、対生する。葉の大きさは長さ7.5~12.5センチメートル、幅2.5~3.5センチメートル、腺点(せんてん)をもち、芳香を放つ。つぼみは枝の先に小さな房状につき、初めは淡緑色であるが、しだいにピンク色となる。長さ10~17ミリメートル、太さ約3ミリメートルの棒状の花床の先には、萼片(がくへん)4個、花弁4個、雄しべ多数、雌しべ1個をつける。開花前のつぼみを、色が変化するときに摘み取って乾燥したものが漢方薬の丁子で、色は暗褐色を呈する。丁子のおこりは、乾燥したものが、ねじ釘(くぎ)のような形をしているので「丁」の字をあてたもので、「子」は種子のように小さいものという意味である。1本の木から、1年に2.5~4.5キログラムのつぼみが採取できる。中国でこれを丁香(ちょうこう)とよぶが、由来は、その強い芳香によっている。[長沢元夫]

薬用

チョウジは全体に油室がたくさんあり、精油16~20%を含有する。その約90%がユーゲノール(オイゲノール)である。葉、枝、つぼみなどを水蒸気蒸留して得たちょうじ油(ゆ)(クローブ油)はそれ自体香料に用いられるほか、ユーゲノールはバニリン合成の原料ともなる。薬としての丁子は健胃、鎮嘔(ちんおう)、鎮痛、興奮剤として腹痛、下痢、胃腸病の治療に使われるほか、歯科での消毒、防腐、止痛剤としてむし歯の治療に用いられる。また、顕微鏡標本の封入剤、刀剣の防錆(ぼうせい)料(さび止め料)にも用いる。なお、つぼみによる丁子は高価なため、花柄(軸丁子という)や未熟な果実(母(ぼ)丁子という)も利用されている。[長沢元夫]

文化史

ギリシアや中国では紀元前から知られ、中国では後漢(ごかん)のころには鶏舌香(けいぜつこう)の名でよばれていた。花または若い果実を乾燥させたものを、二つに割ると鶏の舌に似ることによる。1世紀にはインドからローマにまで伝わっていたがその産地がモルッカ諸島と知られたのは16世紀のことである。1621年にオランダは香料貿易の独占を果たし18世紀末まで続いた。中世のアラビアなどでは媚薬(びやく)として用い、日本でも江戸時代には丁香油が媚薬に使われ、西鶴(さいかく)の作品にも登場する。[湯浅浩史]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

チョウジ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

チョウジの関連情報

他サービスで検索

「チョウジ」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation