●チーグラー触媒【チーグラーしょくばい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
チーグラー触媒
チーグラーしょくばい
Ziegler catalyst
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世界大百科事典 第2版
チーグラーしょくばい【チーグラー触媒 Ziegler catalyst】
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化学辞典 第2版
チーグラー触媒
チーグラーショクバイ
Ziegler catalyst
周期表1~3族(ホウ素を除く)の有機金属化合物と4~8族の金属化合物の混合により得られる触媒.この触媒系を用いて,K. Ziegler(チーグラー)は1953年に低圧法ポリエチレンを合成することに成功した.トリエチルアルミニウム(C2H5)3Alと四塩化チタンTiCl4の組合せが代表的なもので,エテンを常温・常圧で重合してポリエチレンを与えるほか,α-オレフィン([別用語参照]アルケン)の重合によって,立体特異性重合体を与えるTiCl3を用いた系は,プロペンの立体特異性重合の触媒としてすぐれており,チーグラー-ナッタ触媒とよばれる.また,モノオレフィンから高級アルコールの合成,アセチレン結合の部分還元などの反応にも有効な触媒としてはたらく.またブタジエン,イソプレンの重合触媒としても用いられ,すぐれた合成ゴムが得られる.チタン塩化物-有機アルミニウム化合物以外の遷移金属化合物-有機アルミニウム化合物の混合触媒は,チーグラー型触媒ともよばれる.遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物の反応により有機遷移金属化合物が生成し,これが触媒の活性種になっていると考えられている.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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