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ツァーリズム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ツァーリズム
tsarism
帝政ロシア (16~20世紀初) の専制政治体制のこと。農奴制を基礎にし,厳格な身分秩序と官僚制機構を骨格とした絶対君主制である。その特徴は,教会国家機関化し,ツァーリに対して隷属的であった点,イワン4世 (雷帝)のときに大貴族 (ボヤール ) を徹底的に弾圧してツァーリに権力を集中した点である。このようなツァーリズムも,農奴解放 (1861) ,1905年の第1次革命などでその基礎を動揺させ,17年の十月革命によって最終的に打倒され,皇帝ニコライ2世処刑をもってその幕を閉じた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ツァーリズム(〈ロシア〉tsarism/〈英〉czarism)
帝政ロシアの専制君主支配体制。皇帝(ツァーリ)が絶大な権力を持ち、貴族を中心とした官僚と国家機関化された教会とがそれを支えた。イワン4世の時代(16世紀)に始まり、1917年のロシア革命で崩壊。

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世界大百科事典 第2版

つぁーりずむ【ツァーリズム】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ツァーリズム
つぁーりずむ
царизм/tsarizm ロシア語

ロシア皇帝の専制支配とその体制。ピョートル1世(大帝、在位1682~1725)以降のロシアの歴代皇帝は、「インペラートル」の称号をとったが、イワン4世(雷帝、在位1533~84)以降ロシア革命までの皇帝を慣用的にツァーリtsar’とよび、16世紀後半以降のロシアの無制限専制支配およびその体制をツァーリズムとよぶ。ピョートル1世、アレクサンドル1世の下で支配機構が整い、立法、行政、司法の最高権限は皇帝に集中していた。専制支配の社会的支柱は農奴制を基盤とする貴族(ドボリャンストボ)で、彼らが皇帝の官僚、軍隊、警察の幹部となった。

 農奴制に拠(よ)る専制は、西欧の絶対主義と著しく性格を異にした。専制支配の下では、国民の人権も成立しなかった。ツァーリズムの典型ともいうべきものはニコライ1世(在位1825~55)の時代で、現行体制を疑問視すること自体を重罪とする刑法の下で、警察国家が出現した。専制支配は19世紀後半以降しばしば危機に直面したが、「上からの改革」で対処した。1905年革命後のドゥーマ(国会)開設にもかかわらず、帝権の立憲的な制限は完全には実現せず、17年革命までツァーリズムが国民を支配した。

[伊藤幸男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ツァーリズム
〘名〙 (carizm czarism) 帝政ロシアのツァーリ(皇帝)による専制的支配体制。ツァーリが絶大の権力をもち、貴族が官僚としてこれを助け、教会もまた国家機関化された。イワン四世の時代に始まり一八世紀後半、エカテリーナ二世の時代に完成したといわれる。ロシア革命で崩壊。
※原子力と文学(1954)〈小田切秀雄〉一「批判的リアリズムの作家たちがツアーリズムとの対決に進み出たのとちがって」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ツァーリズム
tsarism
16世紀以降のロシア皇帝ツァーリの独特の専制的支配体制
その特徴は,皇帝が強い権力をもって貴族や文武の官僚を支配し,商業資本や教会が国家に隷属し,農奴制が19世紀後半まで存続した点にある。イヴァン4世(雷帝)が大貴族を抑え,地主貴族を保護したときに始まり,18世紀後半のエカチェリーナ2世の時代に極盛期に達した。1861年の農奴解放後もその特徴は残存し,1917年のロシア革命で崩壊した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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