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ツンドラ気候【ツンドラきこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ツンドラ気候
ツンドラきこう
tundra climate
ウラジーミル・P.ケッペン気候区分における寒帯気候のなかで,最暖月の平均気温が 10~0℃の気候。夏は平均気温が 0℃以上になり,地表の雪が溶け,地衣類蘚苔(せんたい)類,さらに高山植物が出現する。この地衣類などを餌としてトナカイ遊牧が行なわれる。この気候は北半球の高緯度地方にみられ,寒帯氷雪気候と冷帯のタイガ地帯(針葉樹林帯)との間に分布する。土壌は低温のため有機物の分解が進まず,酸性が強くてやせており,ツンドラ土と呼ばれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ツンドラ‐きこう【ツンドラ気候】
ケッペンの気候区分による寒帯気候の一。符合ET。最暖月の平均気温がセ氏0以上10度未満。夏にはツンドラと呼ばれる永久凍土が溶けてコケ類地衣類が育つが、農作物生育には不適トナカイ遊牧などがわずかに行われる。ロシア北端・カナダ北部・グリーンランド沿岸部・チベット高原アンデス山脈フエゴ島などにみられ、
[補説]チベットやアンデスなど高地のツンドラ気候地域は、高山気候(H)に分類される場合がある。

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世界大百科事典 第2版

ツンドラきこう【ツンドラ気候 tundra climate】
寒帯気候のうちの一つ。ケッペン式区分ではETである。最暖月平均気温が0℃から10℃未満で,0℃に達しない氷雪気候(EF)と区別される。最寒月と最暖月の平均気温をそれぞれC,Wとしたとき,W=9.5-C/30の等値線(樹木限界)の外側に分布し,森林はないが,永久凍土層の1mくらいがとける夏季には,数週間,地衣・蘚苔類の生育がみられる。土壌は酸性でやせている。寒帯気候は両極から緯度60゜付近の間に分布しているが,ツンドラ気候は南半球では南極大陸の縁辺にわずかに存在するだけで,大半が北半球,北アメリカ大陸やユーラシア大陸の北極海の沿岸部とか,グリーンランド沿岸部などに分布する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ツンドラきこう【ツンドラ気候】
寒帯気候のうち、最暖月の平均気温が摂氏0~10度の範囲のもの。夏は冷涼で、樹木は生育しない。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ツンドラ気候
つんどらきこう
寒帯の気候区分の一つ。寒帯気候はツンドラ気候と氷雪気候に二分されるが、夏季の月平均気温が0℃以上10℃未満で、凍土の表層部分が一時的に融解し、コケ植物や地衣類が生育する地域の気候をツンドラ気候(ケッペンのET気候)という。冬は極度に寒く、気温が零下45℃以下になる日もある。この気候はスカンジナビア、グリーンランド、ロシア、アラスカ、カナダなどの北極海沿岸を中心に分布している。このような気候下では農耕は不可能で、サーミやエスキモーなどの少数の先住民は、漁獲や狩猟に生活を依存してきた。石油などの地下資源、軍事や科学研究、北極航路、航空路などにとって重要な地域であり、人々の生活様式も西欧化が進んでいる。しかし、地球温暖化の影響を強く受けるとされ、一部では永久凍土層の崩壊も伝えられている。[山下脩二]

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精選版 日本国語大辞典

ツンドラ‐きこう【ツンドラ気候】
〘名〙 寒帯気候の一つ。最も暖かい月の平均気温が摂氏〇~一〇度で、土地は永久に凍っているが、表面は夏だけとけて湿原となる。季節的に、また場所によって、コケやヤナギ・カバなどの植物が生育する。ロシア・スカンジナビア・アラスカ・カナダなどの北極海沿岸部に分布する。

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