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ティントレット

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ティントレット
Tintoretto
[生]1518.9/10. ベネチア
[没]1594.5.31. ベネチア
イタリアの画家。本名 Jacopo Robusti。染物師 tintoreの息子であったため tintoretto (小染物師) の名がついた。 P.ベロネーゼとともに爛熟期のベネチア派の代表者。初め V.ティツィアーノの弟子であったが,1545~46年ローマに旅行し,ミケランジェロやマニエリストたちの感化を受けた。 48年の『囚人を救い出す聖マルコ』 (ベネチア・アカデミア美術館) は,ベネチア伝統の華麗な色彩マニエリスムの形式,構図を融合した画風がすでに完成していることを示す。 64~87年スクオーラ・ディ・サン・ロッコ壁画,天井画として新約聖書と聖ロッコの生涯を描いた。またパラッツォ・ドゥカーレ再興にあたり『天国』 (1588~90) を含む膨大な絵を制作。晩年には『最後の晩餐』 (ベネチア,サン・ジョルジョ・マジョーレ聖堂) を描く。彼の光,色彩の劇的な効果,歪曲した空間表現などの技法は 16世紀後半のマニエリスムの発展に大きな影響を与えた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ティントレット(Tintoretto)
[1518~1594]イタリアの画家。ベネチア派ティツィアーノの色彩とミケランジェロデッサンを学ぶ。強烈な明暗対比と動感あふれる表現を特色とし、晩年はマニエリスムの傾向を強めた。作「聖マルコの奇跡」など。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ティントレット【Tintoretto】
1518‐94
イタリアの画家。ベロネーゼと並んで16世紀後半のベネチア派を代表する巨匠。本名ヤコポ・ロブスティJacopo Robusti。染織職人(ティントーレtintore)の息子として生まれたところから〈ティントレット〉と通称される。修業時代については不明な部分が多い。ティツィアーノの工房で短期間働き,次いでポルデノーネG.A.PordenoneやサルビアーティスキアボーネSchiavoneらの北イタリア・マニエリスム画家から感化を強く受けて自己の画風を形成したものと思われる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ティントレット
てぃんとれっと
Tintoretto
(1518―1594)

イタリアの画家。本名はヤコポ・ロブスティで、ティントレットの通称は父親の職業である染物屋(ティントーレ)にちなむ。老ティツィアーノ、やや若年のベロネーゼとともに、16世紀後期のベネチア画壇における中心的人物であった。17世紀の文献は、彼がティツィアーノのもとに入門したのもつかのま、その素描の一つが師の目に留まるや、すぐさま工房から放逐されたと記しているが、その芸術形成期の歩みはつまびらかではない。これも文献の語るところによれば、ティントレットは工房内に「ミケランジェロの素描とティツィアーノの賦彩(ふさい)」というモットーを掲げていたらしい。確かにティツィアーノの賦彩法はティントレットの芸術の一つの出発点であったし、ミケランジェロやマニエリスムの様式を学んだ形跡がある。しかしその作品に顕著なのは、このような他者への依存ではなく、強烈な明暗の対比や、遠近法および短縮表現の効果的使用によってドラマチックな表現を生み出す大いなる独創性である。ベネチアの外に広く顧客を擁したティツィアーノとは異なり、ティントレットはベネチアに生まれ、その活動は終生ほとんど同市の外に及ぶことはなかった。一生の間におびただしい数の作品が荒々しくすばやい筆で制作されたが、娘のマリエッタ(1556生まれ)、息子のドメニコ(1560生まれ)、マルコ(1561生まれ)も画家となり、父の工房にあって、その活動を支えた。

 1539年にはすでに独立した画家であったティントレットは、48年に聖マルコ信心会のために『キリスト教徒の奴隷を救う聖マルコ』(ベネチア、アカデミア美術館)を描き、一部の批判的な反応をも含めて、世人をして瞠目(どうもく)せしめた。62~66年にはふたたび同信心会のために聖マルコの奇蹟(きせき)を扱った作品3点を描いている。その最大の仕事は64年以降、約25年間に制作された聖ロッコ信心会本部(スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ)を飾る50点以上のカンバスである。最晩年には、パッラディオにより建設されたばかりのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂を『最後の晩餐(ばんさん)』(1592~94)などの作品で飾った。

[西山重徳]

『坂本満解説『ファブリ世界名画全集78 ティントレット』(1973・平凡社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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367日誕生日大事典

ティントレット
生年月日:1518年9月29日
イタリアの画家
1594年

出典:日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」
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精選版 日本国語大辞典

ティントレット
(Tintoretto) イタリアの画家。本名ヤコポ=ロブスティ。ベネチア派最後を飾る存在。ミケランジェロの形態とティツィアーノの色彩を目標とし、雄大で劇的な効果をあげる作風。バロック様式の先駆をなす。歴史画、宗教画のほか肖像画にもすぐれる。(一五一八‐九四

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ティントレット
Tintoretto
本名 Jacopo Robusti
1518〜94
イタリア−ルネサンス時代のヴェネツィア派の画家
ミケランジェロのデッサンとティツィアーノの色彩の統一を理想とし,明暗の鋭い対比と動的な構図を特徴とした。バロック様式先駆をなし,近代絵画成立への道を開いた。代表作「アダムイヴ」。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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