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テマ制度【テマせいど】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

テマ制度
テマせいど
Thema; theme system
軍管区制度とも呼ばれる。ビザンチン帝国の属領統治方式。「テマ」は元来「師団」を意味したが,7世紀中頃から行政機構として「軍管区」を意味するようになった。行政的には軍管区長官 stratēgosが区内の軍事,行政,財政,裁判などの文武両面の諸権限を一手に握る統治方式で,属領すべてがこうしたテマに分割された。テマ兵たちは区内に一定の土地を与えられ,平和時には自由農民として農耕に従事,戦時には乗馬1頭と武具一式をそろえ,兵役につき,その身分は代々世襲とされた。屯田兵制に似たテマ制度は中央政府にとっては防衛力の確保と農民兵からの租税収入による財政の安定という二大利点があった。正規軍の兵士,異民族の捕虜コロヌス,服役者などから成るテマ兵士は7世紀中頃最も防衛の必要度の高かった小アジアに投入された。その後バルカン半島,南イタリア,エーゲ海域にも徐々に整備され,最盛時には全体で 31のテマを数えた。しかし 12世紀に入ると大土地所有者による国内の封建化が進み,自由農民兵の土地もこれに吸収され,テマ制度も徐々に崩壊し,1204年の首都コンスタンチノープル占領とともに実質的には壊滅した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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