@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

デキストラン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デキストラン
dextran
D-グルコースの重合多糖類ショ糖液で細菌 Leuconostoc mesenteroidesL. dextranicumを培養すると,培養液中に蓄積される。これらの細菌がもつ酵素がショ糖を分解し,果糖 (D-フルクトース) を養分とし,残基のD-グルコースのほうを重合させる。グルコース間の結合は,全体としては分岐構造となっているので,種々の分子量の違った物質をふるい分けるときに用いるセファデックスゲルろ過剤の原料となる。また,加水分解して分子量約7万としたもの (デキストラン 70) の6%溶液,または分子量約4万としたもの (デキストラン 40) の 10%溶液は,血漿に近い粘稠度,コロイド浸透圧,比重をもち,薬理学的にはほとんど不活性であり,血中に比較的長くとどまるが,蓄積されずに排泄される。したがって,出血などの場合,血漿代用薬として用いられる。使用に際しては,抗原性のないことを確かめなければならない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

デキストラン(dextran)
ぶどう糖で構成される多糖体。血漿(けっしょう)の代用剤にする。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

デキストラン
 α-1,6-グルカン.α1→3,α1→2の分枝もある.細菌によってショ糖から作られる.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

デキストラン【dextran】
微生物が生産する多糖類の一種。D‐グルコースのみからなり,その結合様式はα‐(1→6)結合が主体でα‐(1→4)またはα‐(1→3)結合の枝分れ構造をもつものもある。乳酸菌の1種であるロイコノストク・メセンテロイデスLeuconostoc mesenteroidesなどの細菌がショ糖を含む培地で繁殖したときに,デキストランスクラーゼによるグルコース転移反応によって生成する。細菌により作られたデキストランは代用血漿(けつしよう)として医療に用いられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

デキストラン【dextran】
乳酸菌などの細菌によってスクロース(ショ糖)から生産され、 D グルコース(ブドウ糖)のみから成る多糖類の一。その加水分解したものを血漿けつしようの代用として利用する。また、その誘導体はラッカーやフィルムなどに利用される。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

デキストラン
できすとらん
dextran
D-グルコースの重合体で、多糖類の一種。ある種の細菌をショ糖だけを含む培養液で育てると、デキストランが合成される。分子量は、天然の状態では400万にもなる。構造はデンプンやグリコーゲンとよく似ており、D-グルコースがα-1・6結合で直鎖状につながり、ところどころにα-1・4結合で枝分れしている。これは、デンプンやグリコーゲンがα-1・4結合をしていて、枝分れの点がα-1・6結合であることと対照的である。ほかにα-1・2結合やα-1・3結合の存在も知られているが、これらの量や種類はデキストランの起源によって異なる。
 デキストランはシロップ剤などの原料にされるほか、酸で部分的に加水分解したものは血漿(けっしょう)増量剤として知られる。日本薬局方には分子量7万5000の高分子デキストラン(デキストラン70)と分子量4万の低分子デキストラン(デキストラン40)の2種類が収載されている。[村松 喬・幸保文治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

デキストラン
〘名〙 (Dextran dextran) 蔗糖(しょとう)を、ある種の細菌を用いて分解させ、ブドウ糖の重合体にしたもの。大量出血、ショックなどの時に血液代用の補液に用いる。血漿代用液の一種。〔人間改造の医学(1965)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

デキストラン
デキストラン
dextran

(α1→6)グルカンともいう.乳酸菌Leuconostoc mesenteroidesやL. dextranicumなどによって,スクロースから生成する(α1→6)結合を主体とする粘質性のグルカン.分子構造は生産菌株によって異なり不均性が高いが,65% 以上の(α1→6)結合をもつものをいう.平均分子量は少なくとも4×106+180~+210°(水).α-D-1,4-,α-D-1,3-,α-D-1,2-結合を分岐鎖にもつが,α-D-1,3-結合が多い.デキストランを希酸で部分分解し,平均分子量7.5万~10万としたものは代用血漿として輸血に用いられるほか,ビールの醸造の際に,麦芽に添加して泡持ちをよくしたり,アイスクリーム,そのほかの食品の粘性保持のために用いられる.また,分子量2000~4000のデキストランを部分的に硫酸エステル化して分子量6500程度にしたものは,デキストラン硫酸(dextran sulfate)とよばれ,血液凝固阻止作用,抗食餌性脂血症の清澄作用を示し,経口的動脈硬化治療剤として使われている.そのほか,種々の分子量のものをエピクロロヒドリンで架橋して不溶化したものが,セファデックスの名称で生化学的ゲル濾過剤(アフィニティークロマトグラフィーの担体)として用いられる.LD50 10700 mg/kg(ラット,皮下).[CAS 9004-54-0]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デキストラン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

デキストランの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation