●トインビー
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
トインビー
Toynbee, Arnold
[没]1883.3.9.
イギリスの経済史家,社会改良家。オックスフォード大学卒業。同大学ベイリオル・カレッジのチューターとして経済学,経済史を講じ,特に産業革命の研究で新時代を画した。また慈善事業,協同組合,教会改革にも献身,その死後彼を記念して世界最初のセツルメントであるトインビー・ホールがロンドンに造られた。主著『産業革命史』 The Industrial Revolution (1884) 。
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トインビー
Toynbee, Arnold Joseph
[没]1975.10.22. ヨーク
イギリスの歴史家。オックスフォード大学に学び,ギリシア史を専攻。ロンドン大学教授 (1919~24) を経て王立国際問題研究所主任研究員 (1924~56) ,両世界大戦中は政府要員として活躍,パリ平和会議 (1946) にも派遣された。著書は『新しいヨーロッパ』 The New Europe (1915) をはじめ『試練に立つ文明』 Civilization on Trial (1948) など多数あるが,12巻の大著『歴史の研究』A Study of History (1934~61) が代表作。文明の起源を環境の「挑戦」に対する「応答」の試練とみ,歴史における英雄 (特に宗教家) の役割を重視して「撤退と復帰」の理論を展開。また文明崩壊の原因を「創造性の復讐」とみなすなど従来の史家の政治的,経済的決定論に対して一種の宗教的,予言的史観を提示した。
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トインビー
Toynbee, (Theodore) Philip
[没]1981.6.15. セントブリアベルズリドニー
イギリスの小説家,詩人。歴史家 A.トインビーの息子。ラグビー校を経てオックスフォード大学卒業。内的独白や神話的手法など,実験的手法の小説で知られる。『野蛮な時代』 The Savage Days (1937) ,『グッドマン夫人とのお茶』 Tea with Mrs. Goodman (47) ,『海に向った庭』 The Garden to the Sea (54) などの小説,自伝的要素を含む韻文物語集「パンタロン・シリーズ」 The Pantaloon Series (61~68) などがある。
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デジタル大辞泉
トインビー(Arnold Joseph Toynbee)
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世界大百科事典 第2版
トインビー【Arnold Toynbee】
イギリスの経済学者,社会改良家。オックスフォード大学卒業後,母校で教鞭をとるかたわら,ロンドンのイースト・エンドやブラッドフォードなどの工業都市で社会事業を展開。病弱のため早逝したが,のちに編集・出版されたオックスフォードにおけるその経済史の講義は,〈産業革命〉の概念を最初に確立したものとして,史学史上の記念碑的価値をもつことになった。彼の〈産業革命〉論は,その社会事業家としての問題意識と一体となって,劇的な変化,つまり革命があったこと,その結果民衆の生活水準が著しく低下したことの2点を柱としており,以後,この2点をめぐってさまざまな論争が展開される。
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トインビー【Arnold Joseph Toynbee】
イギリスの歴史家。〈産業革命〉概念の普及者A.トインビーの甥。オックスフォード大学で古典古代史を学び,外交官としてパリ講和会議に列席。ロンドン大学教授(1919‐24)をはじめ,王立国際問題研究所研究部長,外務省調査部長を務めた。全人類史を21の文明圏のもとで包括的に把握した主著《歴史の研究》全12巻(1934‐61)によって注目を集め,独自の文明評論活動を展開した。ほかに《試練に立つ文明》(1948)などの著書がある。
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精選版 日本国語大辞典
トインビー
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