●トリアージ【とりあーじ】
妊娠・子育て用語辞典
とりあーじ【トリアージ】
出典:母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)
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知恵蔵
トリアージ
(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
朝日新聞掲載「キーワード」
トリアージ
(2019-03-18 朝日新聞 朝刊 2社会)
出典:朝日新聞掲載「キーワード」
デジタル大辞泉
トリアージ(〈フランス〉・〈英〉triage)
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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家庭医学館
とりあーじ【トリアージ】
このトリアージでは、遺体や手当を加えても助かる見込みのない絶対予後不良者に対する救助活動は後回しということになりますが、非情なようでも、ひとりでも多くの人の生命を救うために、やむを得ない処置です。
トリアージでは、ふつう、負傷者をつぎの4群に分類します。
●第1順位(最優先治療群)
比較的簡単な手当で生命を救える重傷者。窒息(ちっそく)、緊張性気胸(きんちょうせいききょう)、心(しん)タンポナーデ、多発外傷、止血が可能な持続出血(じぞくしゅっけつ)、急性硬膜外血腫(きゅうせいこうまくがいけっしゅ)など。
赤色のタッグをつける。
●第2順位(準救急治療群、待機治療群(たいきちりょうぐん))
2~3時間、または数時間手当が遅くなっても生命に危険はないが、手術などのために入院が必要な負傷者で、ショックをおこしていない負傷者。脊髄損傷(せきずいそんしょう)、多発骨折(たはつこっせつ)、合併症のない大骨折、中等度の熱傷(ねっしょう)など。
黄色のタッグをつける。
●第3順位(治療保留群)
外来治療で対応できる軽傷者や歩行可能な人。小さいけが、打撲(だぼく)、小骨折など。救急車ではなく、バスなどで近くの医療機関への搬送が原則。
緑色のタッグをつける。
●第4順位(不搬送群(ふはんそうぐん))
明らかな遺体。多少の生命徴候はあっても、生命を救える見込みのない絶対予後不良者。高度の頭蓋骨(ずがいこつ)の変形と脳の脱出をともなう頭部外傷(とうぶがいしょう)など。黒色のタッグをつける。
出典:小学館
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
トリアージ
triage
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)
トリアージ
とりあーじ
triage
多数の負傷者が出る災害や事故、戦争などに際して救急隊員や医師が選別し、優先順位をつける行為。日本では1995年(平成7)の阪神・淡路大震災で広く知られるようになった。救急需要が同時多発し、搬送手段や治療に制限がある状態では、できる限り多くの人命を救うには医療資源を効率的に配分する必要がある。トリアージは負傷者を短時間で(1)最優先治療者、(2)非緊急治療、(3)軽処置、(4)不処置群に振り分け、荷札のようなトリアージタグ(トリアージタッグ)を次々に患者の手首や足首につけていく。タグには名前や年齢、血液型、簡単な症状を記入するが、多くの医療関係者が一目でわかるよう、赤、黄、緑、黒のカラー表示が一般的である。最優先の赤は出血多量や気道閉塞(へいそく)など生命の危険が迫っており、緊急に手術や処置をすれば助かる見込みがある患者であり、ほとんど死亡状態か救命不可能の超重症者は黒で、処置は後回しになる。
2005年(平成17)のJR福知山線、2008年の東京・秋葉原の無差別殺傷事件などでも実施されたが、後者では救急車との連絡不十分から、最優先治療者の病院到着が遅れたなどの点で批判が出た。また、夜間や休日に軽症患者が集中する小児の二次救急病院でのトリアージ実施も計画されている。
[編集部]
『佐々木勝監修、大渕信久・中島康・吉澤大編著『さくさくトリアージ――救急外来「ポケットマニュアル」』(2010・東京法令出版)』▽『高橋功監修、玉川進編『消防職員のためのトリアージ』2訂版(2010・東京法令出版 )』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典
トリアージ
出典:精選版 日本国語大辞典
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