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ドキュメンタリー

デジタル大辞泉

ドキュメンタリー(documentary)
実際にあった事件などの記録を中心として、虚構を加えずに構成された映画・放送番組や文学作品など。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ドキュメンタリー【documentary】
文書,証書を意味するラテン語documentumを語源にもつこの言葉は,1920年代に,イギリスの記録映画作家グリアソンJohn Griersonによって用いられた。ドキュメンタリー・フィルムを広くカメラによる〈事実の記録〉と考えれば,L.リュミエールの最初の映画《工場の出口La sortie des Usines》(1895)が,すでにその起点であり,映画の記録性自体がドキュメンタリーの物理的基盤であるといえる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ドキュメンタリー【documentary】
虚構によらず事実の記録に基づく作品。記録映画・記録文学など。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ドキュメンタリー
どきゅめんたりー
documentary
ドキュメントは記録や文献という意味であり、ドキュメンタリーは、事実の記録に基づいた表現物をさす。記録文学、記録映画(ドキュメンタリー映画)などについていうことばであり、ラジオやテレビなどの音声表現、映像表現についても使うことができる。1926年にイギリスの記録映画作家J・グリアスンJohn Grierson(1898―1972)によって用いられたのが初めてである。
 しかし、普通、ドキュメンタリーという場合は、単なる記録性だけを問題にするのではなく、社会批判、社会告発などの要素が含まれていると考えるべきだろう。松本清張(せいちょう)の『日本の黒い霧』(1960)のような政治の世界や、産業社会の「腐敗」や「悪徳」についての社会的告発や、社会の「闇(やみ)」的な部分の暴露、糾弾、批判などがその作品の主題としてあり、硬派とか社会派とかいわれる作品傾向が共通してみられる。ドキュメンタリー・ノベル、ドキュメンタリー・ドラマといった、本来のドキュメンタリー(記録・文献)とは結び付きにくい造語がつくられてゆくのも、日本においてドキュメンタリーということばが、その表現方法や手法について語られるものであるからだろう。
 『復讐(ふくしゅう)するは我にあり』(1975)に始まる佐木隆三(さきりゅうぞう)の小説は、ドキュメンタリー・ノベルといってよく、一人の男による連続殺人事件を、新聞報道、警察調書、裁判資料、独自の取材などの「ドキュメント(文献)」によって組み立てていった作品である。永山則夫の犯罪とその人間を描いた『死刑囚 永山則夫』(1994)も、ドキュメンタリーの手法を最大限に生かした作品といえるだろう。吉岡忍(しのぶ)(1948― )の『墜落の夏』(1986)は、山梨県山中に墜落した日航機事故を、その事故の詳細な報告と事故後の人間模様までをも丹念に取材し、記録したドキュメンタリーの一つの典型のような作品だ。
 佐野眞一の『東電OL殺人事件』(2000)は、著者が冤罪(えんざい)と信じる被疑者の潔白を証明しようということと、被害者の人間性に迫ろうという複眼的な視線が生かされた、現代人の心のなかの闇を描く迫真的なドキュメンタリー作品となっている。単に外側に現れた現象の記録ということだけではなく、現代のドキュメンタリーは、事件の内側の真実や、人間の心の内側の現象までをも「記録」しようという企図をもち始めているようだ。[川村 湊]
『松本清張著『日本の黒い霧』(1960・文芸春秋新社) ▽佐木隆三著『復讐するは我にあり』上下(1979・講談社) ▽佐木隆三著『死刑囚 永山則夫』(講談社文庫) ▽吉岡忍著『墜落の夏――日航123便事故全記録』(1986・新潮社) ▽佐野眞一著『東電OL殺人事件』(2000・新潮社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ドキュメンタリー
〘名〙 (documentary) (主に社会的な事件に関して)虚構(フィクション)を加えずに事件の実際の記録に基づいて構成した、記事・小説・映画・放送番組など。
※原子力と文学(1954)〈小田切秀雄〉一「ニュース映画のフィルムが〈略〉ドキュメンタリの部分として組み入れられた」

出典:精選版 日本国語大辞典
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