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ドグマ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ドグマ
dogma
ギリシア語では元来公的機関の政治的決定もしくは命令を意味し,さらに哲学上の諸学派の学説をもさした。教義,教説などと訳され,固定された堅固な信条をいう。したがってときには柔軟性を欠く無批判な信念という侮蔑的意味でいわれる。基本的には一つの団体なり流派なりに固有の信念であって,ドグマを認めるか否かが正統と異端とを分つ。哲学説についていうときはほとんどあしき意味である。一般にはキリスト教の教義をさし,それは啓示の意味を人語によって明確にし,公会議などが啓示真理であると宣言したものであり,全信徒を拘束する。その権威は第1に聖書に基づくが,教義決定機関としての公会議と教会 (およびその首長) の性格をめぐっての考えの相違に応じて,カトリック,ギリシア正教,プロテスタントではドグマの評価も異なる。共通して認められているドグマは三位一体と,キリストの位格 (ペルソナ) についての教理である。なお,カント哲学ではドグマはマテマ Mathēmaに対立し,概念からの直接的総合的命題をいう。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ドグマ(dogma)
各宗教・宗派独自の教理・教義。
独断。教条。「ドグマに陥る」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

どぐま【ドグマ】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ドグマ
どぐま
dogma

独断と訳されることもあるが、本来はキリスト教の教理で、人間の救済のために神から示された真理として、教会によって神的権威を与えられた信仰箇条からなるものを意味する。ただし、この語には、やや複雑な歴史があって、次のような意味ももつ。

 (1)この語のギリシア原語dogmaは、動詞dokein(思われるの意)から由来し、一般に意見、決定を意味した。(2)これはのちに、とくに哲学者の見解、したがって哲学説を意味するものとなる。(3)ここから、真理の認識を否定し、真理の探究だけを主張した古代の懐疑論者たちは、自分たちと違って、自然に関する一定の哲学説を主張する人々をdogmatikoi(定説家)とよんで区別した。近代においてdogmatic, dogmatismが、独断的、独断論(十分な根拠と明証なしに一定の説を主張するもの)を意味するようになるのは、ここからである。(4)ローマ時代には、ローマ元老院の裁定を意味する。(5)『新約聖書』では、使徒会議の決定(「使徒行伝」16章4)、旧約時代の律法(「エペソ書」2章15)、国家の法令(「ルカ伝福音(ふくいん)書」2章1)などを意味した。(6)18世紀以降、教会の教説という固定した意味をもつようになった。

[加藤信朗]

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精選版 日本国語大辞典

ドグマ
〘名〙 (dogma)
① 各種宗教・宗派が信奉するそれぞれの独特の教義・教理。
※自由之理(1872)〈中村正直訳〉二「その守るところの教条(ドグマ)、特に外面の礼法となるのみにて」
② キリスト教、特にカトリック教会における教条。公に決定された権威を与えられて、反論する余地のないものとされた宗教的真理を表明する命題。
③ 独断。独断的な説。
※党生活者(1933)〈小林多喜二〉八「『独断(ドクマ)』でなく『納得』によって」

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