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ドップラーレーダ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ドップラーレーダ
Doppler radar
電波のドップラー効果を利用したレーダで,目標に向け送信するレーダ電波の周波数と反射する周波数の差から,移動する目標を検出する。航空機の自立航法装置や気象観測用レーダ,また軍事用に用いられる。自立航法装置では地面に対する速度を測定し,コンピュータと組み合わせて現在位置を割り出す。軍事用では,通常,単一のパルス信号を使用して,地表および海面上の反射波のなかから移動する目標だけを捕捉追尾するパルスドップラーレーダが主流となっている。気象観測用レーダは,周波数 5GHz(波長約 6cm)のマイクロ波を毎秒数百回から数千回断続的に発射する。一般気象レーダは電波をビーム状に発射して雲の中の雨滴や雪片,ひょうなどの降水粒子に反射されて戻ってきた電波を受信するが,ドップラーレーダは降水粒子が動いている場合,ドップラー効果により降水粒子の動きが観測できる。降水粒子は大気の動き()に流されるため,大気の動きが観測でき,竜巻ダウンバースト,ウィンドシアーの監視に使われる。降水粒子がレーダに近づくときには周波数は高くなり,遠ざかるときには低くなることから,大気中に渦がある場合は近づく速度が大きい領域と遠ざかる速度が大きい領域がともに観測される。この渦パターンを検出することにより竜巻を発生させるメソサイクロンの検出に重要な役割を果たし,竜巻発生確度ナウキャストの作成の重要な手段となっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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