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ドライアイ【どらいあい】

知恵蔵

ドライアイ
涙の量の低下や質の異常によって、目の表面に障害をきたす状態。シェーグレン症候群天疱瘡など、いわゆる乾燥性角結膜炎は典型的な疾患。しかし近年コンピューターなどのディスプレー作業による減少が問題で、多くは眼精疲労を訴える。その原因として、モニターが目の高さより高い位置にあると、目が大きく見開いたままの状態になって瞬き頻度が少なくなる、などが考えられる。ドライアイになると、コンタクトレンズによる障害が起きやすくなる。
(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

ドライ‐アイ(dry eye)
涙液の減少や乾燥により、眼球の表面の状態が悪くなる病気。目が疲れやすい、目がごろごろして痛む、まぶしくて目が開けられないなど、さまざまな症状がある。高齢者に多い疾患であったが、パソコン画面を見続けて瞬きが減る、エアコンの効いた乾燥した部屋で長時間過ごす、コンタクトレンズの使用で涙液の蒸発量が増えて目が乾燥するなどの複合的な原因で若年層でも発症することが多くなった。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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レーシック関連用語集

ドライアイ
様々な原因によって涙の量が少なくなったり、本来もっている涙の働きが悪くなったりすることによって、の乾きや、異物感を感じる症状です。その 、目の表面にができてしまうこともあります。ドライアイが続くと、目が痛くなったり、疲れたり、まばたきがふえたり、白目が充血したりすることになり ます。

出典:レーシックNET
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家庭医学館

どらいあい【ドライアイ Dry Eye】
[どんな病気か]
 涙の分泌量(ぶんぴつりょう)が少ないために、眼球(がんきゅう)の表面が乾燥して結膜(けつまく)が充血したり、角膜(かくまく)に傷がついたりするものです。またVDT作業(パソコンなどを用いての作業)が増えているため、目の疲れとして感じる人も多いようです。
[検査と診断]
 一定時間内の涙液(るいえき)の分泌量を調べます。またその結果、ドライアイと診断された場合、角膜に傷がついていないかどうかを確認します。
[治療]
 人工涙液を点眼したり、涙液の蒸発を防ぐため、保護めがねを使用します。
 日常生活の注意としては、乾燥した風に直接当たらないようにすることや、パソコンの画面をやや下方に置くことなどを心がけます。
 目の乾燥感が強い場合には、なるべく意識して、まばたきの回数を増やすようにします。

出典:小学館
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IT用語がわかる辞典

ドライアイ【dry eye】
VDT症候群のひとつ。涙液が減少し、眼球の表面が乾燥する目の疾患。コンピューターのディスプレーを長時間凝視することで、まばたきの回数が減ることが主な原因とされる。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ドライアイ
涙の量が減り,目の表面が乾く病気。目の疲れや痛み,異物感,充血,かゆみなどを訴え,角膜,結膜の損傷などを生じ,視力低下にもつながる。はっきりした原因はまだわからないが,エアコンの普及によって室内が乾燥し,涙が蒸発しやすくなったことや,パソコン作業をする人にも多いことから,コンピュータ画面を長時間見つめ,まばたきを少くしていることも原因の一つとみられる。涙は自律神経で調節されているため,精神安定剤で治療されるケースもある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ドライアイ
どらいあい
dry eye

涙の減少・変化によって、目の表面、角膜や結膜の健康が損なわれる疾患。平易にいえば「目が乾く」だが、その病態は複雑である。涙の分泌が減って涙が不足する、涙の蒸発が増えて目が乾く、涙の安定性が悪くなる、などがある。これらにより、角膜や結膜の表面がいわば肌荒れのような状態となり、目の不快感、疲れなどの症状が現れる。また、その痛みや刺激により反射性の涙が出てしまう「ウェットタイプのドライアイ」もドライアイのひとつである。

 ドライアイは、先進国では急激に増えている現代病であり、日本でも推計患者数は2200万人にのぼるという調査データがある。2007年には、日米を中心に世界各国の医師や研究者が集まり世界ドライアイワークショップが開催され、ドライアイの世界診断基準が定められた。

[坪田一男]

症状

なんとなく目に違和感がある、目が疲れる、というような不定愁訴としてあらわれる。目がゴロゴロする、目が重い、目がショボショボする、目が熱をもったような感じ、目が開きづらい、目がしみる、ヒリヒリする、などのほか、目の充血、白っぽい目やにが出る、朝に目が開かない、午後になると目がかすむ、視力はいい(あるいはきちんと矯正している)のになんとなく見づらい、など。悪化してくると、目の表面が痛い、目が開けていられない、などから、頭が痛い、頭が重い、肩が凝る、気分が悪いなどの全身症状に発展する場合もある。

[坪田一男]

原因

原因は複合的と考えられている。涙そのものの減少のほか、涙が乾きやすい環境的要因も大きい。パソコンやテレビ、携帯電話の画面などのモニターを見続ける生活により、まばたきが減少して涙の分泌・配分が減り、蒸発が増える。冷暖房などの空調により室内が乾燥する、といった要因である。

 涙の分泌は、副交感神経(リラックスしたときに働きが亢進する)に支配されており、交感神経(緊張時に働きが亢進する)の優位時には減少する。近年、コンタクトレンズ使用者の増加に伴い、コンタクトレンズの長時間・長期使用により、ドライアイを発症する例や、レーシックなどの目の手術後にドライアイを発症する例、加齢にともなう涙量の減少や安定性の低下などが報告されている。また、シェーグレン症候群などの自己免疫疾患や、スティーブンス-ジョンソン症候群などの病気により涙がほとんど出ない重篤なドライアイもある。

[坪田一男]

診断と治療

涙の量をはかるシルマーテストを行ったり、涙の安定性、目の表面の角膜や結膜の状態を検査し診断したうえで、適確な治療により改善が可能である。保湿のためのヒアルロン酸点眼、涙の排水口である涙点を塞いで涙をためる涙点プラグ治療が保険適応となっているほか、温熱療法、モイスチャーエイド(保護メガネ)、重症例には自己血清を用いた血清点眼の治療などがある。

 日常生活でも、まばたきを意識的に増やす、モニター画面を下に見下ろすようにする、パソコン作業の合間にほかの作業を交えるなど、目を乾かさない工夫が大切である。

 ドライアイは、現代社会においてクオリティ・オブ・ライフquality of life=QOL(生活の質)を著しく低下させる疾患として注意が必要である。将来的には、涙の代用となる薬剤の開発や、涙の分泌そのものを増やす治療、涙腺の再生医療などが期待されている。

[坪田一男]

『坪田一男著『10秒間まばたきせずにいられますか?――ドライアイの最新治療とアンチエイジングアプローチ』(2008・日本評論社)』『坪田一男著『涙のチカラ――涙は7マイクロリットルの海』(2008・技術評論社)』『小口芳久監修・坪田一男編集『Ocular Surfaceの診断と治療――ドライアイ』(1993・メディカル葵出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ドライ‐アイ
〘名〙 (dry eye) 眼球の表面が乾き、目の痛みや疲労を生じる症状。OA機器などにたずさわる人に多い。

出典:精選版 日本国語大辞典
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六訂版 家庭医学大全科

ドライアイ(乾性角結膜炎、涙液減少症)
ドライアイ(かんせいかくけつまくえん、るいえきげんしょうしょう)
Dry eye syndrome (Keratoconjunctivitis sicca, Lacrimal hyposecretion)
(眼の病気)

どんな病気か

 涙は、悲しい時や痛い時に出るだけでなく、常に少しずつ分泌され、眼の表面(角膜・結膜の表面)を常に薄い涙の膜でおおって保護し、栄養を与えています。

 涙の層は、図17に示すように角・結膜側から順に粘液層、水層、油層の3層構造をとっています。この涙が減って、眼の表面が乾いて、いろいろな症状を起こしてくる状態をドライアイといいます。

 基本的には、乾性角結膜炎や涙液減少症というのも同じことですが、ドライアイという用語は、非常に軽度の人や涙の質的異常の人も含めて広く使用されています。たとえば、傷がなくても眼が乾くという症状があればドライアイですし、涙の水分量は正常なのに短時間で蒸発してしまう場合(油層の形成が悪い場合)もドライアイです。

 それに対して、涙液減少症は涙の量が実際に減少している場合に、乾性角結膜炎はそれに加えて何らかの傷がある場合に限定されて使用される用語です。しかし、最近はすべてドライアイで総称するようになってきています。

原因は何か

 一般的には、涙液の分泌は年齢とともに低下してゆき、とくに女性のほうが乾きやすくなる傾向があります。さらに、あとに述べるような環境要因が加わると容易にドライアイの状態になります。

 このような軽いドライアイの人が大多数ですが、シェーグレン症候群という非常に重症のドライアイがあります。この場合の原因は自己免疫といって、自分の唾液腺(だえきせん)と涙腺を自分の免疫が攻撃し、破壊することによって生じます。そのため、眼が乾くだけでなく、のども渇くというのが特徴で、また、関節リウマチなどの他の自己免疫疾患をしばしば合併しています。

 別項で述べる兎眼(とがん)でも、非常に重症のドライアイを起こします。また、スティーブンス・ジョンソン症候群も後遺症として最重症のドライアイを起こし、強い角結膜の瘢痕性混濁(はんこんせいこんだく)を伴って著しく視力が低下し、眼疾患のなかでもとくに難治となります。

症状の現れ方

 眼が乾く、ころつくというような症状が一般的ですが、軽いタイプのドライアイでは充血する、眼が疲れるといった症状の場合もあります。重症の場合は、視力も低下してきて、ころつきをとおり越して眼痛を訴えることもあります。

 ドライアイは左右差はもちろんありますが、通常は両眼性です。

検査と診断

 ドライアイでは、涙の分泌が低下しているかどうかをみる必要があります。いくつかの方法がありますが、シルマー試験という方法が最も一般的です(図18)。

 これは下の赤目のところに帯状の濾紙(ろし)をはさみ込んで、これが徐々に濡れてくる状態を測るやり方で、ドライアイではこの濾紙がしばらく待ってもあまり濡れてきません。濡れ幅が5分で5㎜以下の場合に、分泌低下と判定されています。

 また、眼の表面の傷をみるには、点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)で述べたフルオレセイン染色で角膜の傷の状態をチェックしますが、結膜の傷はフルオレセインではわかりにくいので、ローズベンガルという赤い色素で染色します。

治療の方法

 涙液の分泌を増やすのが理想ですが、残念ながら現在まだそういう治療は確立していません。そのため、外から人工涙液を点眼して補うか、あるいは、分泌された涙を眼の表面で長く保たせるようにします。

 後者の方法としては、フードのついた眼鏡(ドライアイ眼鏡)をかけて涙の蒸発を減らす方法と、涙が鼻へ抜けていく通路をふさぐ方法が行われています。

 まぶたの(ふち)の鼻側の端にある涙点(るいてん)というところが、その通路の入口にあたりますが、ここにお風呂の栓をするような形で涙点プラグというものを差し込むことによって、比較的簡単に通路をふさぐことが可能です(図19)。

病気に気づいたらどうする

 ドライアイは、環境要因がその病状を非常に左右する病気です。昔はあまり問題になっていなかったのに、最近の日本で爆発的に患者さんが増えているのもそのためです。

 コンタクトレンズ、エアコン、コンピュータ作業はドライアイを助長する3大要因なので、症状がひどい時は、コンタクトレンズの装用をやめる、コンピュータの作業時間を減らすなどの注意が必要です。

 また、エアコンの噴出する車の助手席には座らない、自分の部屋に加湿器を備えるなど周囲の環境を乾燥しにくいようにアレンジしていくことも重要です。

 乾くからといって点眼薬を使いすぎると、そこに含まれている防腐剤によって角膜の表面が余計に傷んでしまうので、点眼の回数が多い場合は、防腐剤を含んでいないものを使用するようにしましょう。

関連項目

 点状表層角膜症シェーグレン症候群兎眼スティーブンス・ジョンソン症候群

井上 幸次

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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EBM 正しい治療がわかる本

ドライアイ
どんな病気でしょうか?

●おもな症状と経過
 ドライアイは、なんらかの原因により涙液(るいえき)が減少したために、眼球の表面が乾き、結膜(けつまく)が充血したり、角膜(かくまく)に傷がつきやすくなった状態をいいます。
 おもな症状としては、目が疲れる、目が乾いた感じがしてかすむ、目に不快感を覚える、などで、乾燥の度合いが強くなってくると痛みを感じることもあります。症状が軽ければ、人工涙液を点眼したり、眼鏡やコンタクトレンズをはずして目を休ませるといった方法で改善しますが、長引くようであれば眼科医を受診して、角膜に傷がついていないか、また細菌などが感染していないかなど、検査してもらうほうがいいでしょう。

●病気の原因や症状がおこってくるしくみ
 涙液は目の表面を覆(おお)って、乾燥や細菌、ゴミなどから眼球を保護する役目をしています。通常はまばたきによって目に涙の薄い膜をつくり、乾燥防止や殺菌を行いますが、まばたきが少なくなったり、乾燥した室内など涙が蒸発しやすい環境にいたりすることがドライアイを引きおこすと考えられています。
 ドライアイは、涙の量が減少しているためにおこるタイプと、涙の量が十分であってもすぐに蒸発してしまうためにおこるタイプの二つに、大きく分けられますが、重症になってくるとこれら両方のメカニズムが合併してみられます。
 原因として、シェーグレン症候群、テレビやコンピュータなどのディスプレイ画面を長時間見続けるVDT(Visual Display Terminal)作業、コンタクトレンズの装用、スティーブンス・ジョンソン症候群などが背景にある場合もあります。


よく行われている治療とケアをEBMでチェック

[治療とケア]人工涙液などを点眼し、水分を補給する
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 軽い場合は、眼の表面を乾かさないように足りなくなった涙液を人工涙液で補充したり、ヒアルロン酸製剤で潤いをもたせます。水分を補給することで、症状が改善されることが非常に信頼性の高い臨床研究によって確認されています。(1)(2)(6)(7)

[治療とケア]VDT作業を長時間にわたって行う人は十分な休憩をとり、目を休ませる
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] いくつかの臨床研究で、VDT作業のドライアイは、涙の蒸発する量が増えることによるものであるとされています。画面を長時間眺めることによるまばたきの減少、ストレス、VDTの環境などが影響しています。したがってしばしば十分な休憩をとり、目を休ませることは適切な対処法です。(3)(4)

[治療とケア]異物感の強い場合は点眼薬を用いる
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] ごろごろ感などの異物感が強い場合には、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬(やく)の点眼薬を用いると症状が改善することが、臨床研究によって認められています。(8)
 うるおいをもたらすヒアルロン酸製剤、ムチンや水分を分泌(ぶんぴつ)促進する点眼薬、ムチンをつくりだす点眼薬なども用いられます。(9)(10)
 また、海外では免疫抑制薬の点眼薬の効果が、質の高い臨床研究で確認されていますが、日本では保険適用となっていません。(11)

[治療とケア]涙の蒸発を防ぐケアを行う
[評価]☆☆☆
[評価のポイント] 乾燥した環境では涙は蒸発しやすくなってしまいます。涙の蒸発を防ぐために、蒸しタオルでまぶたを温めたり、まぶたを軽く押して涙液の分泌を促すことは、臨床研究によって効果が認められています。また、室内に加湿器などをおいて保湿することも病気の成り立ちとしくみからいって適切な処置といえます。(4)(5)


よく使われている薬をEBMでチェック

水分を補給する点眼液
[薬名]人工涙液マイティア(人工涙液)(1)(2)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ヒアレイン(精製ヒアルロン酸ナトリウム)(6)(7)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ムコスタ(レバミピド)(9)
[評価]☆☆☆☆☆
[薬名]ジクアス(ジクアホソルナトリウム)(10)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] 人工涙液、精製ヒアルロン酸ナトリウムによって水分を補給することは、非常に信頼性の高い臨床研究によって効果が確認されています。重い副作用の報告もありません。

異物感が強い場合の点眼薬
[薬用途]副腎皮質ステロイド薬
[薬名]フルメトロン(フルオロメトロン)(8)
[評価]☆☆☆
[薬用途]免疫抑制薬
[薬名]パピロック(シクロスポリン)(11)
[評価]☆☆☆☆☆
[評価のポイント] ごろごろ感など異物感などの症状が強いときには、フルオロメトロンなどの点眼薬が有効であることが臨床研究によって認められていますが、副作用があるので、できるだけ短期間で中止すべきです。
 海外では、シクロスポリンの効果が確認されていますが、日本では、ドライアイの治療薬として保険適用になっていません。


総合的に見て現在もっとも確かな治療法
まずは目の休息を
 VDT作業に携わっている人のように目を酷使している人では、薬を使わず十分な休憩をとることでかなり症状は軽くなるはずです。また、蒸しタオルでまぶたを温めたり、まぶたを軽く押したりするなどして涙液の分泌を促すのもよいでしょう。

症状が強いときには点眼薬を
 一方、シェーグレン症候群が原因で涙液の産生が減少しているときには、人工涙液などで対症的に目の表面が乾かないようにするとともに、目以外の場所(腎臓(じんぞう)/や肺、全身の血管、関節)に症状が現れているときには副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬を用います。
 人工涙液のマイティア(OTC薬)、ヒアレイン(精製ヒアルロン酸ナトリウム)や、うるおいを促進する点眼薬なども有効なことが確認されていますし、重い副作用の報告もありません。異物感など、症状が強いときにはフルメトロン点眼液(フルオロメトロン)などが用いられますが、副作用があるので、できるだけ短期間で中止すべきです。

(1)Nilforoushan MR, Latkany RA, Speaker MG. Effect of artificial tears on visual acuity. Am J Ophthalmol. 2005; 140:830.
(2)Willen CM, McGwin G, Liu B, et al. Efficacy of cyclosporine 0.05% ophthalmic emulsion in contact lens wearers with dry eyes. Eye Contact Lens. 2008; 34:43.
(3)佐藤直樹,山田昌和,坪田一男.VDT作業とドライアイの関係.あたらしい眼科9.1992;1121-1127
(4)鹿島みのり,坪田一男. VDT作業とドライアイ. 病院図書館. 2001;22:10-13.
(5)松本幸裕. ドライアイをケア!眼科ケア. 2002;4:110-111.
(6)Condon PI, McEwen CG, Wright M, et al. Double blind, randomised, placebo controlled, crossover, multicentre study to determine the efficacy of a 0.1% (w/v) sodium hyaluronate solution (Fermavisc) in the treatment of dry eye syndrome. Br J Ophthalmol. 1999;83:1121-1124.
(7)Vogel R, Crockett RS, Oden N, et al. Demonstration of efficacy in the treatment of dry eye disease with 0.18% sodium hyaluronate ophthalmic solution (vismed, rejena). Am J Ophthalmol. 2010; 149:594.
(8)Avunduk AM, Avunduk MC, Varnell ED, Kaufman HE. The comparison of efficacies of topical corticosteroids and nonsteroidal anti-inflammatory drops on dry eye patients: a clinical and immunocytochemical study. Am J Ophthalmol. 2003; 136:593.
(9)Kashima T, Itakura H, Akiyama H, et al. Rebamipide ophthalmic suspension for the treatment of dry eye syndrome: a critical appraisal.ClinOphthalmol. 2014 May 30;8:1003-10.
(10)Yamaguchi M, Nishijima T, Shimazaki J, et al. Clinical usefulness of diquafosol for real-world dry eye patients: a prospective, open-label, non-interventional, observational study. AdvTher. 2014 Nov;31(11):1169-81.
(11)Sacchetti M, Mantelli F, Lambiase A, et al. Systematic review of randomised clinical trials on topical ciclosporin A for the treatment of dry eye disease. Br J Ophthalmol. 2014; 98:1016.

出典:法研「EBM 正しい治療がわかる本」
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