●ドリフト
デジタル大辞泉
ドリフト(drift)
1 漂うこと。流されること。漂流。
2 自動車のコーナリング技術の一。コーナーでハンドルを切るとともにアクセルを踏み、後輪を滑らせて回る方法。
3 物質内の粒子がブラウン運動をしながら外力に作用されて移動する現象。
4 磁場内で、荷電粒子の描く円軌道の中心が、磁場の変化や外力の作用によって磁束線に垂直に移動する現象。
5 測定器で、測定対象や条件を固定しても、時間とともに示される値がしだいにずれること。また、その値。
出典:小学館
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岩石学辞典
ドリフト
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パラグライダー用語辞典
ドリフト
出典:
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デジタル大辞泉プラス
ドリフト
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世界大百科事典 第2版
ドリフト【drift】
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精選版 日本国語大辞典
ドリフト
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化学辞典 第2版
ドリフト
ドリフト
drift
電場の印加によって起こる物質中での荷電粒子の移動.電場Eをかけられた物質(気,液,固体)のなかの,ある場所(x,y,z)につくられた電荷eをもつ特定粒子の,単位体積当たりの数をn(x,y,z)とすると,電荷の密度はen(x,y,z)である.ここで,特定の粒子とは正電荷+eの正イオン,負電荷-eの負イオン,または原子・分子のイオン化で生じた電子をさしている.これらの電荷は電場の印加によって電場方向に正負に応じた移動を起こし,その平均の速度をwとすると,
j ± = ±n(x,y,z)±・ew±
の電流を生じる.ただし,±は電荷の正負に対応する.物質中での荷電粒子の移動で電場の印加に関係のないものに拡散の現象があり,これによる正負の電流は,
∓D±e grad n(x,y,z)±
となる.ここで,Dは拡散係数である.したがって,j± としては前記の項にこの拡散項を加えるべきであり,
j = j + + j -
である.また,正負それぞれの電荷の粒子がいく種類もあるときは,それぞれの種類ごとに合算しなければならない.ドリフト電流は拡散電流より一般にはるかに大きい.通常の条件で電場を印加された物質中では,荷電粒子はいろいろの方向をもち,その大きさの平均はwより数百倍大きい熱運動速度uをもってはげしく動きまわり,ある原子との衝突のあと平均自由行程程度動いたとき次の衝突を行い,まったく関連のないいろいろな方向に散乱されていく.uの平均を
とすると,拡散係数は気体分子運動論により
D = (1/3)
である.引き続く2回の衝突間の時間は/
の程度であり,この間に電場Eの方向に加速度eE/m(mは粒子の質量)で移動する距離Sが求められる.単位時間でのこのような進みは
/
回あるから,wはS
/
で与えられる.
は気体の場合,圧力Pに反比例するから,Lを単位圧力における平均自由行程とすると
= L/P
と書け,
と書くことができる.このμをドリフト移動度という.一例をあげると,Ar中の電子はE/P = 1の条件下で,w = 0.61×104 m s-1,Ar+ はw = 10.3 m s-1,Ar- はw = 12.9 m s-1 である.これらのドリフト速度wを比べると,質量の小さい電子の値は重いイオンに比べて数百倍大きく,正負イオンではだいたい同じであることがわかる.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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