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ナフサ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ナフサ
naphtha
原油の蒸留によって得られるほぼガソリンと同じ沸点範囲 (30~200℃) をもつ軽質留分をいう。工業ガソリンの原料として用いられるほか,石油化学用,都市ガス用,肥料用,メタノール用の分解原料として用いられる。日本の石油化学用ナフサの消費はエチレン用が主体で,ナフサを分解してエチレンの供給を行う工場をエチレンセンターと呼び,石油化学コンビナートの中心となっている。ナフサ分解ガスからのエチレン収率は約 20%前後で,ほかにBTXが生産される。またナフサから直接,酢酸塩化ビニルを生産する方式もある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ナフサ(naphtha)
《「ナフタ」とも》原油分留して得られる、揮発性の高い未精製のガソリン石油化学工業の原料などとして重要。粗製ガソリン石油ナフサ

出典:小学館
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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岩石学辞典

ナフサ
石油の古い名称[Hamilton & Falconer : 1857].アッカド語(Akkadian)のnaptuおよびペルシャ語のnefataは,浸み出る,発散するの意味.アッカドメソポタミアの古代王国の一つで,バビロニアの北部にあった.アッカド語は楔形文字で記されたアッシリア(Assyria)とバビロニア(Babylonia)の東部セム語で,現在は消滅した.ギリシャ語はnaphthasで,おそらくイラン語で湿ったという意味によるnaftaから来たものであろう[ランダムハウス : 1994].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ナフサ【naphtha】
石油精製工程の半製品の一つで,ガソリンの沸点範囲にあたる炭化水素をいう。語源ペルシア語のnafāṭ(地中から得られる燃える油状液体をさす言葉)に由来するといわれる。ナフタともいう。原油を常圧蒸留装置にかけて得られるナフサを直留ナフサといい,これは軽質ナフサ(沸点約100℃以下)と重質ナフサ(沸点約100~200℃)に区別される。ただし,この沸点範囲はその時々の石油製品市況などによって変動する。また原油の重質留分を熱分解あるいは接触分解したときに生成するガソリン留分を分解ナフサと呼ぶ。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ナフサ【naphtha】
原油の蒸留によって得られる、ガソリンなどを含む低沸点の部分。軽質ナフサ(沸点摂氏100度以下)と重質ナフサ(沸点約摂氏100~200度)に分けられる。また原油の重質部分を分解して得る低沸点炭化水素の混合油は分解ナフサとよばれる。自動車や航空機の燃料として、また、溶剤や石油化学製品の原料として利用される。ナフタ。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ナフサ
なふさ
naphtha
原油の常圧蒸留で得られるガソリンの沸点範囲約25~200℃にあたる留分で、粗製ガソリンに該当する。第二次世界大戦前はこれを化学的に精製した直留ガソリンが、航空ガソリンの基材や自動車ガソリンとして使用されたが、戦後ガソリンエンジンの高性能化により、オクタン価の低い直留ガソリンはそのままでは使用できなくなり、ナフサの名称が使われるようになった。通常ナフサ留分はさらに軽質ナフサ(沸点約25~100℃)と重質ナフサ(沸点約80~200℃)に分けられ、これと区別するためナフサ全留分をフルレンジ‐ナフサとよぶことがある。日本では軽質ナフサの大部分は石油化学工業原料としてナフサ分解用に用いられ、一部は精製して軽質直留ガソリンとし、高オクタン価ガソリンへの配合材となる。重質ナフサの大部分は接触改質法の原料となり、高オクタン価改質ガソリンが製造され、またBTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)原料のリホーメート(芳香族成分のとくに多い改質ガソリン)が製造される。このほかナフサは水蒸気変成法の原料として、水素、一酸化炭素の製造にも用いられる。日本では原油の蒸留だけではナフサが不足し、一部石油化学原料用ナフサが輸入されている。[原 伸宜]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ナフサ
〘名〙 (naphtha) 原油の蒸留によって得られる、主としてガソリンと同じ沸点範囲をもつ軽質留分をいう。接触改質により自動車ガソリンを造り、また、熱分解によって石油化学原料のエチレンなどの製造にも用いる。ナフタ。〔風俗画報‐二八七号(1904)営口の戒厳令〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

ナフサ
ナフサ
naphtha

原油の常圧蒸留で得られる沸点約30~200 ℃ の留分の名称.通常,軽質ナフサ(沸点約30~100 ℃)と重質ナフサ(沸点約80~200 ℃)とに分けられ,これらと区別するため,ナフサ全留分をフルレンジナフサとよぶことがある.わが国では,軽質ナフサの大部分は熱分解してエテンプロペンなどの石油化学原料に,一部は水素化精製してガソリン配合材に用いられる.重質ナフサの大部分は接触改質原料となり,改質ガソリンBTX(ベンゼン,トルエン,キシレン)原料のリホーメートが製造される.[別用語参照]ナフサ分解

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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