●ニコライ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ニコライ
Nicolai, Christoph Friedrich
[没]1811.1.8. ベルリン
ドイツ啓蒙期の通俗哲学者。特にベルリンの啓蒙運動の中心人物。レッシング,M.メンデルスゾーンと交友があり,彼らとの書簡集も刊行された。ヘルダー,ゲーテ,シラー,カント,フィヒテらを哲学的には低い次元で攻撃した。
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ニコライ
Nicolai, Otto Carl Ehrenfried
[没]1849.5.11. ベルリン
ドイツの作曲家。ベルリンで B.クライン,L.ベルガー,C.ツェルターに学ぶ。 1837~38年ウィーンのケルントナトーア劇場楽長,41年ウィーン宮廷楽長をつとめ,当地でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の前身フィルハーモニッシェ・コンツェルテを創設,ベートーベンの『第9交響曲』を指揮した。 47年ベルリン王立オペラ劇場楽長となる。作品はオペラ『ウィンザーの陽気な女房たち』 (1849) をはじめ多数。
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ニコライ
Nikolais, Alwin
[没]1993.5.8. ニューヨーク
アメリカの舞踊家,振付師。最初無声映画のピアニスト,人形遣いとして劇場芸術に従事。 H.ホルム,M.グラハム,D.ハンフリー,C.ワイドマンに師事したのち,1937年自身の舞踊団と学校 (現ハートフォード大学の一部) を創設。第2次世界大戦の兵役を経て,1948年ヘンリー・ストリート・プレイハウスのディレクターになってから活発な活動を開始。『万華鏡』 (1956) ,『アレゴリー』 (1959) ,『トーテム』 (1960) ,『イマーゴ』 (1963) ,『テント』 (1968) などを発表しアメリカ現代舞踊の第一線に立った。ダンサーの肉体をいったん非人間化し,視覚光学的なパターンの一部として使用するのが作品の特徴。 1978~81年フランスのアンジェに設立された国立現代舞踊センターのディレクターを務めるかたわら,パリ・オペラ座で『もくろみ』 (1980) を上演。エミー賞 (1968) をはじめ多くの賞を受賞している。
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ニコライ
Nikolai
[没]1912.2.16. 東京
ロシア正教会修道司祭,宣教師,大主教,日本ハリストス正教会創立者。本名イオアン・ディミトロビチ・カサートキン。ニコライは修道名。文久1 (1861) 年箱館に上陸,準備期間ののち東京駿河台に伝教学校,男女神学校,ロシア語学校などを設け,布教に尽力,同地に復活大聖堂 (ニコライ堂 ) を建立した (84~91) 。日露戦争中の迫害にもたえてよく信徒を指導,教勢の発展に努めた。 1880年主教,1906年大主教に叙せられた。
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デジタル大辞泉
ニコライ(Nikolay)



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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
ニコライ Nikolay
1836年8月14日生まれ。日本ハリストス正教会の創始者。文久元年(1861)箱館ロシア領事館付司祭として来日,禁教下で布教。明治24年東京駿河台(するがだい)に東京復活大聖堂(ニコライ堂)を建立し,また「新約聖書」の翻訳・出版など伝道につとめる。明治45年2月16日死去。75歳。昭和45年聖人の位をおくられた。ペテルブルグ神学大卒。本名はイオアン=カサトキン(Ioan Kasatkin)。
【格言など】日露両国いずれの勝敗も祈らず(「正教新報」明治28年4月15日号,10年後の日露開戦を予測して)
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世界大百科事典 第2版
ニコライ【Nikolai】
日本に布教したロシア正教会の宣教司祭。のち大主教(1906より)。俗名カサトキンIoan D.Kasatkin。スモレンスク出身,ペテルブルグ神学大学卒業。早くから日本伝道を志し,1861年(文久1),箱館のロシア領事館付司祭として赴任。日本語および日本事情を学びながら,キリシタン禁制下にひそかに日本人への伝道を始めた。密航前の新島襄はニコライの門をたたいたし,のち邦人初の正教司祭となった沢辺琢磨も函館で入信した。
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ニコライ【Alwin Nikolais】
アメリカの舞踊家,振付師,演出家。コネティカットで生まれる。照明などの舞台機構とモダン・ダンスを結びつけ,新しい感覚の作品を発表したことで知られる。1937年にベニントン舞踊学校の授業に顔を出したのがきっかけで舞踊を始める。その後,ハンヤ・ホルム,M.グラーム,ドリス・ハンフリーらに習う。48年に自分の舞踊団を作り,以後《カレイドスコープ》(1956),《イリュージョン》(1961)など多くの作品を発表している。
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ニコライ【Friedrich Nicolai】
ドイツの出版業者,著述家。ゲーテ,シラー,カント,フィヒテらを攻撃したため,頑迷な啓蒙主義者と見られがちであるが,啓蒙主義の指導的な雑誌の刊行者,ベストセラー作家,批評家としてその多面的な活動は,ドイツ18世紀文化史に大きな足跡を残した。レッシングやM.メンデルスゾーンの助けをえて,ベルリンの啓蒙主義運動の組織者として活躍し,文化の媒介者の役割を果たした。【岩村 行雄】
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ニコライ【Otto Nicolai】
ドイツの作曲家,指揮者。ベルリン,ローマ,ウィーンで修業時代を過ごし,1838年からローマでオペラ作曲家として活動。41年ウィーン宮廷歌劇場の首席指揮者。42年に〈フィルハーモニー演奏会〉を始め,歌劇場の楽団を指揮して,ベートーベンの交響曲などを演奏した。この演奏会は,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に発展した。48年ベルリンの王立歌劇場楽長。代表作はオペラ《ウィンザーの陽気な女房たち》(初演1849)で,シェークスピアの台本に基づく3幕からなるこのオペラは,19世紀前半の最も人気のあった作品の一つに数えられる。
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20世紀西洋人名事典
ニコライ
Nikolai
1836.8.22 - 1912.2.16
ソ連の宣教師。
元・ロシア正教会大主教。
スモレンスク県ベリョーザ生まれ。
本名Ioan〉 イオアン〈Kasatkin カサーツキン。
日本名尼格頼,尼适頼。
日本ハリストス正教会の創始者で在学中に日本への興味を持ち1861年函館のロシア領事館付司祭として来日、禁制下宣教活動を始める。一時帰国、日本伝道会社設立後1871年再び来日、東京で神学校設立。「正教新報」創刊。ニコライ堂建立等伝道活動を行い日本人による正教会の確立を目指す。1901年邦訳「新約聖書」を出版。日露戦争中も日本に留まり活動、’06年大主教となる。’12年東京駿河台で没。
出典:日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)
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367日誕生日大事典
ニコライ
ロシア正教会大主教,日本ハリストス正教会創立者
1912年没
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精選版 日本国語大辞典
ニコライ
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