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ニッケル-カドミウム電池【ニッケルカドミウムでんち】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ニッケル-カドミウム電池
ニッケルカドミウムでんち
nickel cadmium battery
陽極に水酸化ニッケル陰極カドミウムを用いた水酸化カリウム溶液を電解液とするアルカリ蓄電池で,定格電圧は 1.2V。 1899年 V.ユングナーにより発明されたのでユングナー電池ともいう。鉛蓄電池に比べて軽量振動に耐え,過充電が可能であり,過放電しても故障がないなど,多くの長所をもつ。また,焼結式電極などを用いて完全密閉にしたものが充電可能な小型電池としてポータブル電動工具,玩具,安全灯などの電源に使われているが,公害対策のため,先進国では陰極を水素吸蔵合金に置き換えたニッケル-水素電池へ移行しつつある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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化学辞典 第2版

ニッケル-カドミウム電池
ニッケルカドミウムデンチ
nickel cadmium battery

ニッカド(Ni-Cd)電池ともいう.カドミウムを負極活物質,水酸化酸化ニッケルNiO(OH)を正極活物質,水酸化カリウム水溶液を電解液とする二次電池である.充電することにより,繰り返し使用が可能である.構成は,

(-)Cd|KOH(LiOH添加)|NiO(OH)(+)

で,電池反応は次式で示される.右方向の反応は放電,左方向は充電である.

 負極:Cd + 2OH

Cd(OH)2 + 2e(E1° = -0.810 V) 

 正極:2NiO(OH) + 2H2O + 2e

2Ni(OH)2 + 2OH(E2° = 0.490 V) 

 全電池反応:Cd + 2NiO(OH) + 2H2O

Cd(OH)2 + 2Ni(OH)2 

(E ° = E2° - E1° = 1.30 V) 

公称電圧1.2 V.容量は,開放型では最大1000 Ah と大きいので,モーターなどの大出力用途に適しており,人工衛星,列車,船舶,航空機の蓄電,ディーゼルエンジンの始動,電算機,電話システム予備電源などとして賞用されている.しかし,一般に流通している円筒型ニッケル-カドミウム電池の電圧は,同形状の一次電池(マンガン乾電池,アルカリ乾電池)の定格1.5 V より低いため使用しにくい面もある.さらに,電池を構成するカドミウムは有害なので,廃棄時に環境への影響を考慮する必要がある.[別用語参照]ニッケル-水素電池

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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