●ニッチ産業【ニッチさんぎょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ニッチ産業
ニッチさんぎょう
niche industry
顧客の需要があるにもかかわらず規模が小さく,商品の供給・提供がなかった市場や潜在的需要を掘り起こす産業。すきま産業,ニッチ市場,ニッチマーケットともいう。大企業が関心をもっていない,あるいは対応できない領域において,独自の高度な技術・知識,常識にとらわれない柔軟さをもち,小口の需要にも迅速に対応するといったビジネスモデルを構築することにより,高収益をあげる中小企業やベンチャー企業が多い。政府はニッチ分野における中小企業,ベンチャー企業の事業展開を積極的に進めている。「ベンチャー企業成長促進事業(実力評価事業)」はその一例で,中小企業,ベンチャー企業が有する技術力,知的財産,経営戦略を外部機関が評価し,その結果を公表することで資金調達の円滑化,販路拡大を支援している。
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ニッチ産業
ニッチさんぎょう
niche industry
すきま産業ともいう。ニッチとは「壁龕 (花瓶などを置くための壁のくぼみ) 」の意味で,転じて既存の産業では扱われないすきまの領域をねらって新規事業を起す,あるいは事業拡大をはかろうとすることを意味するようにもなった。きびしい市場競争がないため企業収益的にも安定した経営が期待される。日本では,初期のアルバイト情報誌や住宅情報誌の出版,人材派遣業,宅配便などがその典型例としてあげられる。市場規模が拡大した場合には新規参入企業が現れるが,通常のニュービジネスに比べて特許やノウハウの独占,市場支配などによってその参入を阻止できる可能性が高い。
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デジタル大辞泉
ニッチ‐さんぎょう〔‐サンゲフ〕【ニッチ産業】
《niche industry》「すき間産業」に同じ。
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