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ニュー・カレドニア【にゅーかれどにあ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ニュー・カレドニア
にゅーかれどにあ
New Caledonia

南西太平洋、メラネシアに位置するフランスの特別自治体。「ニュー・カレドニア」は英語名で、フランス語名はヌーベル・カレドニーNouvelle Calédonie。ニュー・カレドニア本島と周辺の諸島からなる。ニュー・カレドニア本島は北西―南東方向に横たわる細長い島で、長さ約400キロメートル、幅約50キロメートル、面積は1万6374平方キロメートル、人口は17万0365(1996)。ロアヨーテ諸島などを含めた総面積は1万8575平方キロメートル、人口19万6836(1996)。総面積は、日本の四国(1万8800平方キロメートル)にほぼ匹敵し、太平洋域ではニュージーランド(海外領を除き27万0534平方キロメートル)に次ぐ。火山性の山脈が中央を走り、平地に乏しい。最高峰は北部のパニーPanié山(1628メートル)であるが、南部のフンボルトHumboldt山(1618メートル)もよく知られている。周辺諸島にはパンPins島、ウアンOuan島、ベレップBélep諸島などがある。ロアヨーテ諸島は東側に平行に連なる。住民は、フランス人を主とするヨーロッパ人が多く34.1%。メラネシア人は44.1%を占める。ほかにタヒチ島やウォリス・フトゥナ諸島のポリネシア人、インドネシアやベトナムのアジア人も多い。首都はヌーメアで、島の南西岸に位置する。

[大島襄二]

ニッケル鉱採掘と植民地化

1774年イギリスの航海者クックが第2回の太平洋航海で到達し、故郷スコットランドに似ているとしてその旧名カレドニアにちなんで命名した。1778年フランスのラ・ペルーズ探検隊が来島、以後、英仏両国の木材商人が競って訪れ、1840年代にはイギリスのロンドン宣教協会(プロテスタント)、フランスのマリスト兄弟会(カトリック)が相次いで伝道を開始するなど、両国の植民政策の争点にもなった。しかし1853年以来フランス領となり、64年から30年にわたってその流刑植民地として4万人の囚人がフランスから送られた。この間、1863年に、フランス人技師ガルニエがニッケル鉱を発見したことからこの島の歴史が変わった。周辺のメラネシア、ポリネシアの各地はもとより、ヨーロッパ、アジア各地からも労働者を集めることとなり、日本からも1892年(明治25)以来多数の入植者があった。

 ニッケル鉱の生産高は世界有数、埋蔵量は世界一、その輸出先はフランスに次いで日本が2位である。そのほか、クロム、マンガン、金、銀、鉛などの鉱産資源に富み、全島の山地を削り取っている。鉱産物の搬出のために西岸を海岸道路が走り、そこから東への横断路もできて、両岸に積出し港も多い。ヌーメアのほかに、西岸のブライユBourail、コネKoné、クマックKoumac、東岸のチオThioなどがその中心地。ヌーメア空港はトンツータTontoutaにある。サンゴ礁に囲まれた「常夏の島」として、観光地としても優れているが、農業は盛んでないので食糧を輸入している。

[大島襄二]

独立へ向けて

1960年代末よりメラネシア系住民のなかから独立運動が芽生え、1981年のフランス本国でのミッテラン社会党政権誕生後、自決権構想が生まれた。84年、フランス議会が89年に自決権国民投票を実施することを決めて以後、その時期や投票資格をめぐって独立運動が激化し、独立派は1984年11月のニュー・カレドニア議会選挙をボイコットした。運動の中心となったカナク社会主義解放戦線(FLNKS)は「カナーキ国」臨時政府を樹立したが、独立に反対するフランス系住民と対立して混乱を深めた。フランス政府は85年初頭、同年7月の住民投票を経て86年1月1日の独立を提案したが、臨時政府が拒否して混迷が続いた。1998年にはフランス政府との間で、15~20年後に独立の是非を問う住民投票を実施するとの内容を盛り込んだ、ヌメア協定に合意している。

[大島襄二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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