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ニュー・ホライズンズ【にゅー・ほらいずんず】

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ニュー・ホライズンズ
アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した無人探査機。冥王星と、その外側にあるカイパーベルト天体の探査を目的とし、カメラや紫外線観測機器など7種類の科学観測装置が搭載されている。2006年1月に打ち上げられ、その後、07年7月から14年12月まで、消費電力を最小限に抑えるために複数回の休眠状態を挟みながら飛行。15年1月から7月にかけて、人類初となる冥王星の観測・探査を行う予定となっている。冥王星を通過後は、16年から20年までカイパーベルト天体の探査が計画されている。
(2015-1-20)

出典:朝日新聞出版
(C)Asahi Shimbun Publications Inc
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ニュー・ホライズンズ
にゅーほらいずんず
New Horizons

NASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)が2006年1月にアトラスⅤロケットで打ち上げた冥王星(めいおうせい)探査機。冥王星と、その衛星カロンの詳細な探査を目的とする。冥王星にはこれ以前、探査機が接近していないため、これが世界初の冥王星探査機である。大きさは約0.7メートル×2.1メートル×2.7メートルで、質量は推進薬を含み約465キログラム。発射後約9時間で月軌道(地球から約38万キロメートル)を通過し、13か月後に木星をスイングバイ(天体の万有引力を利用して衛星の加速と軌道変更を行う技術)して冥王星に向かった。2009年12月には地球と探査機の距離が24億6300万キロメートルに達し、冥王星までの中間点を通過した。2015年1月には冥王星の観測を開始した。その後、一時セーフモード(休眠モード)に入るなどのアクシデントもあったが、探査は続行された。ニュー・ホライズンズには冥王星大気の組成と構造を調べる多波長撮像装置、モノクロとカラーの可視光カメラ、冥王星とカロンの大気の温度、圧力、密度を測定する電波科学実験装置、太陽風測定装置などが搭載された。これらの観測機器のほかに、星条旗、世界中から応募があった約43万人の名前が記録されたCD-ROM、民間初の宇宙船スペースシップワンSpaceShipOneの機体の破片、冥王星の発見者であるアメリカの天文学者クライド・トンボーの遺灰が搭載された。2015年7月には冥王星および冥王星の衛星カロンなどの近接撮影および観測を行った。その観測で、クレーターの少ない比較的新しい地形が多数発見され、いまだ地質活動中であることがわかった。冥王星軌道を通過した後、ニュー・ホライズンズによる、さらに別の太陽系外縁天体の探査が計画されている。目標となる天体は、日本のすばる望遠鏡も参加して複数の候補があげられ、2015年8月に観測候補として「2014 MU69」が選ばれたと発表された。

 ニュー・ホライズンズは、史上初めて冥王星および太陽系外縁天体を探査することから、「新しい地平を拓(ひら)く探査機」を意味する名称となった。

[森山 隆 2017年4月18日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
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