●ニールセン(Asta Nielsen)【にーるせん】
日本大百科全書(ニッポニカ)
ニールセン(Asta Nielsen)
にーるせん
Asta Nielsen
(1882―1972)
デンマーク出身の映画女優。コペンハーゲンに生まれる。師でありのちに夫となるウァバン・ギャズが監督した『深淵(しんえん)』(1910)で舞台女優から映画に転身。生気に満ちた美しさでたちまち「スカンジナビアのサラ・ベルナール」と注目を浴び、最初のスターの1人となった。1911年ドイツへ移り、『珍鳥』(1911)などでドイツ映画草創期の大きな力となった。36年に故国に戻るまでに『女ハムレット』(1920)、『喜びなき街』(1925)、『娼婦(しょうふ)の悲劇』(1927)などのサイレント映画に出演した。
[出口丈人]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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