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ヌエル族【ヌエルぞく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヌエル族
ヌエルぞく
Nuer
南スーダン北部のナイル川沿岸に居住するナイル語系の民族。ヌアー族ともいう。人口約 150万と推定される。生業は牧牛を中心とし,農耕漁労狩猟採集を伴う混合経済であるが,ウシが諸価値の中心となっている。雨季には川辺の小丘群上に散在するリニージに分かれて牧畜と農耕を営み,乾季には水を求めて牧草地へウシを追いながら移動する。リニージ群は多数の自律的な集団にまとまり,その自律集団が最大の地域社会,政治組織となる。各集団には高度に分節した代表氏族が存在し,政治的統合の中心となる。集団間および分節集団間に報復闘争がみられる。一夫多妻制をとるが,一方が子供の社会的父親の役割を果たすような女性間の結婚も認められている。至高神の崇拝があり,危機における予言者の役割も著しく,イギリス植民地軍の占領に対する激烈な抵抗闘争にはその力が大いにあずかっていた。エドワード・エバン・エバンズ=プリチャードの『ヌアー族』(1940)は,人類学研究に多大の影響を与えた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

ヌエルぞく【ヌエル族 Nuer】
アフリカのスーダン共和国南部,ナイル川とその支流バハル・アルガザル川・ソバト川流域の平原に住む牧畜民。ヌアー族とも呼ばれる。自称はナースNaath。1930年代にイギリスの社会人類学者エバンズ・プリチャードが調査し,三部作の民族誌を著した。本項の記述は主として彼の著作によるもので,30年代のヌエル社会のことである。 ヌエル語は東スーダン諸語の西ナイル語系に分類されている。人口は30年代に20万であったが,60年代には30万に増えている。

出典:株式会社平凡社
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